絶滅危惧の昆虫事典

東京堂出版というところから郵便が来た。数日前のこと。
開いて見ると新刊書籍の案内である。川上洋一著「絶滅危惧の昆虫事典」。

宣伝用パンフレットが1枚入っているだけで、出版挨拶もなければ購入方法や申込書もない。素っ気無いものだ。
「虫オタク」には時どきこういう郵便が来て、懇切丁寧な勧誘はしない。買いたきゃお買いなさい、出しましたよ。てな具合。

でも分かりますね、こういう姿勢。パンフレットをチラと一瞥するだけでこれがいかに優れた出版物であるかも。虫の報せでしょう。

本屋で仕事をしている息子にパンフレットを見せたら、翌日には現物が無造作に机に置かれていた。彼もまた「虫オタク」予備軍なのだ。

早速パラパラと捲ったけれど、これは素晴らしい。暫くは肌身離さず貪り読もうではないか。
序文(読者のみなさまへ)を奥本大三郎氏が認めておられる。これを読んだだけで感動してしまう私って・・・。

序文を借りれば、「地獄の道は善意で舗装されている」のだ。今改めて、自分の生き様、やってきたこと、これからなすべきことについて想う。

虫なんて興味ない、という人でも、是非この序文に目を通して欲しいと思う。買って読むかどうかは夫々の判断に任せるしかないけれど、買えば必ず「最後まで読んでしまわれることと確信する」のである。

本体価格は2900円。

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