英国平場シーズン開幕前夜

久し振りに競馬カテゴリーです。本来は競馬メインのブログのはずですが、中々まとまった時間が取れず、競馬ネタが書けません。イギリスはシーズン・オフでもありますので、去年の回顧でも書こうかな、と考えましたが果たせず。そうこうしているうちに、新シーズンの開幕が近付いてきてしまいました。

2008年シーズンは、出来る限りブログでも取り上げていく積りであります。いつまで続くかわかりませんが・・・。

ということで、

 

昨日の土曜日、リングフィールド競馬場でウインター・ダービーが行われました。ハッタン Hattan という馬が勝ちましたが、これはイギリスの冬シーズン、全天候型コースで行われるレースの中で唯一つレーティングされている(格付け)レース。当然GⅢです。
これが終わることにより、いよいよ舞台は芝コース。普通に話題になる英国競馬の新シーズンが始まります。
開幕は毎年、ドンカスター競馬場。メインはリンカーン・ハンディキャップ(1マイル戦)です。今年は3月22日の土曜日、あと1週間ですね。待ち遠しい。
リンカーン・ハンデというのは、エイブラハム・リンカーンに因んだレース、なんかじゃ全然ありませぬよ。リンカーン Lincoln とはイギリス東部の一州のことで、かつてリンカーンの町には競馬場がありました。英国の競馬シーズンは毎年ここからスタート、そのメインレースがリンカーン・ハンディキャップだったのです。
私はリンカーン競馬場、行ったことも見たこともありませんが、1964年に廃止になっています。そのことを残念に思っている人はただの一人もいないという、真にお粗末な競馬場だったんですねぇ。リンカーン競馬場が開設された1853年から1964年まで、112年に亘ってリンカーン・ハンデが行われてきました。
その長い歴史の中で、1948年には何と58頭が出走、コミッサール Commissar という馬が勝っています。当時は現在のようなスタートではなく、張られたテープをサッと上に上げるのがスタートの合図。出走する馬たちは2列にも3列にもなってスタートの合図を待っていました。東京国際マラソンを連想すればヨロシイ。
ま、そういう大らかな時代を経、リンカーン競馬場は1964年までで閉鎖。メインレースであったリンカーン・ハンディキャップだけはやや北西のドンカスター競馬場に場を移し、現在まで脈々と続けられています。ハンデ戦ですからパターンレースの格付けはありません。58頭立てなどというバカなこともありません。それでも多頭数が揃うことで有名なレースです。1966年は49頭立てでしたしね。今年は何頭出てくるでしょうか。今日現在、出馬予定は未発表です。多分明日の電子競馬新聞に掲載されるでしょう。
そして今年のクラシックは5月3日の2000ギニー、5月4日の1000ギニーで幕開け。さぁ、1年のドラマが始まるゾぉ~。

 

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