セントレジャー開催4日目

忙しいので簡単に。ドンカスター競馬場のセントレジャー開催千秋楽、パターン・レースは三つ。他の二つは結果のみ。

2歳馬のGⅡ・7ハロンのシャンペン・ステークスは、ドイツ産馬のマッカートニー McCartney が勝ちました。騎手はムーア、調教師はジョンストンさん。
3歳上のGⅡ・やはり7ハロンのパーク・ステークス。こちらはアラビアン・グリーム Arabian Gleam が優勝。騎手はムルタ、調教師はノセダさんです。

さて最後のクラシック、セントレジャーは如何に。オブライエン厩舎4頭出しの牙城を崩すのは・・・。
いや、崩れましたね。前走ヨークでのトライアル、ヴォルティジュール・ステークスに勝ったルカルの Lucarno が貫禄を見せ付けました。
逃げたのはオブライエン軍団のマーラー、乗るはキネーンです。あわや逃げ切りと思われた時、1頭だけ脚が違うように抜け出してきたのがルカルノ。騎手フォーチュンにとっての初クラシック制覇となりました。調教師ゴスデンさんにとっては2度目。
2着はそのままマーラー、3着には1番人気のオブライエン軍団主砲格、ムルタ騎乗のホノルル。時既に遅し、でしたか。

ルカルノはダービー4着、今年のダービーは勝ち馬(オーソライズド)だけでなく入着馬も夫々大活躍していますから、やはりレヴェルが高いと判断するのが正当なんでしょう。
本来は長距離馬ではないようで、来年は1マイル半のGⅠを主体にしていくようです。さしあたってコロネーション・カップからキング・ジョージという路線が青写真とか。今年の凱旋門には向かわない予定。
馬名のルカルノはイタリアの地名。どんな場所なんですか?

ところでこの日、アイルランドのカラ競馬場でもセントレジャーが行われました。アイリッシュ・セントレジャー。これもGⅠでクラシックではありますが、何年前からか古馬にも開放されてクラシックとしての実質は失われてしまいました。
しかし古馬になってからのステイヤーにとって目標とするレースが増えた、というメリットは生まれましたね。

それを象徴するように、今回はオブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュ。イェーツが勝って一昨年のセントレジャー馬スコーピオンが2着に入りました。イェーツはファロン騎乗、スコーピオンはへファーナンでした。
それにしてもオブライエン、騎手をうまく手当てしますね。この日はセントレジャーのためドンカスターに出張していましたから、地元で勝馬の手綱を取ることは出来ません。何とも皮肉ですがね。
オブライエン厩舎はステイヤーも充実、イェーツ、スコーピオン、セプティマスと、これから出走するレースをどう振り分けるんでしょうか。持てる者の悩み。

そして今日、ロンシャンで凱旋門賞の重要なトライアルがおこなわれます。
牝馬のヴェルメイユ賞、オークスで人気になり敗退したパッセージ・オブ・タイムがオークス以来の出走になります。
3歳馬による二エル賞にはパリ大賞典のザンベジ・サンと愛ダービーのソルジャー・オブ・フォーチュンが出走、興味ある対決が見られます。
そして古馬によるトライアル、フォア賞ではマンデュロとマンデシャの対決が実現します。
どのレースも出走してくるのは少頭数ですが、結果には目が離せません。

 

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