クレイマーからG戦勝馬へ

10月16日の日曜日、アメリカ競馬はベルモント・パーク競馬場のメイトロン・ステークス Matron S (GⅢ、2歳牝、6ハロン)一鞍のみ。前日のフューチュリティーと同じで、年を経て衰退し、遂に今年は去年までのGⅡから更に降格されてしまいました。出走馬も僅か5頭と寂しく、前走サラトガのスピナウェイ・ステークス(GⅠ)で1番人気に支持されながらスタートを失敗して3着に敗れたチェリー・ロッジ Cherry Lodge が3対5の圧倒的1番人気。
2番人気(9対5)のアマポーラ Amapola が逃げましたが、2番手を追走していた4番人気(12対1)のアレーラ・ロックスター Arella Rockstar が第4コーナーでこれを外から交わすと、3番手から伸びるチェリー・ロッジに4分の3馬身差を付ける番狂わせでした。最後方から進出した3番人気(7対1)のスピリチュアリティー Spirituality が2馬身4分の3差で3着。
ルディー・ロドリゲス厩舎、ルイス・サエズ騎乗のアレーラ・ロックスターは、8月31日に行われた新馬のクレーミング戦に勝った馬。日本にはないクレーミング・レースとは、売却価格を設定して実際のレースを行い、希望者がレース後に購入するというシステムで、アメリカでは日常茶飯事のこと。この場合は、このレースに勝ったアレーラ・ロックスターをロドリゲス調教師が購入したことになります。通常、才能がありそうでオーナーに売却の意思が無い馬はクレーミング戦には出さないものですが、この馬の場合はG戦に使ってみたら意外に強かったということでしょうか。いずれにしても2戦2勝、無傷でのG戦勝馬となりました。

 

 

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