東京籠城日記(14)

5月5日はいろいろな人の誕生日で賑わっていますね。例えばリャードフ(グレゴリオ暦)、プフィッツナー、シュミット=イッセルシュテット、ベーメ、ヴェデルニコフ、エルムレル、カッツァリスなどなど・・・。
日本ではあの人も、ということですが、私は別の視点から。

今日5月5日は、ニューヨークのカーネギーホールが開場した日でもあるのですね。1891年のこと。建物そのものは4月に落成し、いろいろな催しが試されていたようですが、公式にお披露目になったのがこの日だそうです。

落成日の出演者は、ウォルター・ダムロッシュ指揮するニューヨーク交響楽団。現在のニューヨーク・フィルですね。
お祝いのスピーチに続いて演奏されたのは、ベートーヴェンの「レオノーレ」序曲第3番。ここで当日のスペシャル・ゲストが登場して自作を指揮しました。それがチャイコフスキーで、作品は祝典戴冠序曲。最後はベルリオーズのテ・デウムが紹介されましたが、これがニューヨーク初演だったと記録されています。テノールはイタロ・カンパニーニ、合唱はニューヨーク・オラトリオ・ソサエティーでした。

実はカーネギーホールの公式サイトを見ると、

https://www.carnegiehall.org/

一番上のバーに About という項目があり、更にいくつかに分類され、最初の History and Archive をクリックして下さい。ここも複数の項目に分かれていますが、Performance History Search を選ぶと演奏者や作曲など様々な条件で過去の演奏記録が出てきます。古い順、新しい順に並べ替え可能。
これ見てると誠に楽しい。古い資料大好き人間にとっては、一日中見ていても飽きません。

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