思い出の自然観察地巡り(1)

良い季節になってきました。気温は安定的に15度を超えるようになり、大好きな蝶たちも活動を開始しています。
リタイヤして最初に迎えた春。有り余る時間を利用して、かつて出掛けた思い出のチョウ採集地・観察地を巡ってみようかと考えているところです。
さし当たって今日、寺家ふるさと村を散策してきました。“じけふるさとむら”と読みます。
ここを初めて訪れたのは比較的最近のこと。既に網を振り回す元気もなくなってからで、気楽な観察回を何度か経験した場所です。
今回は初めて車。朝のドライブと洒落込みました。拙宅から1時間チョッと、朝の9時に家を出て、帰路は買い物をしながらでも午後1時には帰宅していましたから、便利なものです。
平日の朝ということもあって、現地は散歩する人や同様な観察目的の人をチラホラ見かける程度。のんびりした田舎の景色を楽しめます。
最初に飛び出したのはルリシジミでしょう。朝日に輝きながら目の前を横切ります。
次いでベニシジミ登場。これは何頭か発生していて、見事な春型の紅色が目に焼き付きます。人を恐れることもなく、近づくと肩に止まるほど。
田の畔には春の野草が一杯で、何より目を惹いたのがムラサキサギゴケ。先月、大田区の野鳥公園で一輪見つけて狂喜しましたが、ここでは極く普通に群生しています。ま、当然ですが。
私が勝手に「チョウの小路」と名付けている脇道を目指すと、水場に鳥の姿を発見。これが懐かしや、アオジ。子供の頃に紛れ込んできたこの鳥を暫く飼っていたことがありますが、こんなに間近で見るのはそれ以来でしょうか。
それにしても人を恐れません。逃げようともしないので、持参したデジカメでパチリ。お、良く撮れてる。
白いチョウがいくつか飛んでいます。多分あれでしょう、と確認するとやはりツマキチョウ。何頭も見かけましたが、全て♂。ということは発生前期でしょうから、♀が羽化するまで暫くは楽しめそう。
その他に目に付くのはやはりシロチョウ科が多く、モンシロチョウ、スジグロチョウ、キチョウ、モンキチョウを確認。5種類ですね。
強い陽射しの中を往復するのは、冬眠から目覚めたルリタテハ。どうやら産卵植物を探しているらしいので♀でしょう。
あとはヤマトシジミを1頭見た程度。何故かこれも♀。
以上、1時間半ほどのミニ観察会を楽しんできました。
もう少し季節が進めば、ここではオナガアゲハ、ミスジチョウ、メスグロヒョウモン、アオバセセリも見られますし、6月には運が良ければ平地産ゼフィルスにも巡り会えましょう。
即ち、ウラゴマダラシジミ、オオミドリシジミ、ウラナミアカシジミ。
去年の秋口にはオオムラサキにも出遭いましたっけ。そうそう、今日は何故かミヤマセセリを見なかったなぁ。もう少し粘れば良かったかな。
ま、近間ですから、この春にもう一度行って見ましょう。
寺家ふるさと村への行き方は、電車なら田園都市線の青葉台で下車。東急バスの「鴨志田団地」行きに乗って、終点で下車します。「四季の家」というレストランもありますし、陶芸品のお店もあります。
現在でも農家があって、取れたて野菜の直売もしてくれますよ。

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