圧巻! ラ・チェネレントラ

ガランチャ凄いよ、メット総立ち。
まぁ、メットが総立ちになるのは年中行事みたいですけど、今回のは特別じゃないでしょうか。
今日は日本フィルの定期をもう一度聴きたいとも思ったのですが、明日以降いろいろ野暮用があって、メット・ライブ・ビューイング2008-2009の最終回を見れるのは今日だけ。いつものようにラゾーナ内の109シネマズ川崎へ。
今日は混んでましたね。もちろん映画館全体の話。チケットを買うのに20分も並びました。メットも売り切れまでは行きませんが、結構入っていました。土曜日で雨続きという要因もあるのでしょう。インフルエンザもピークを過ぎたようだし。
最後の出し物はロッシーニの歌劇「ラ・チェネレントラ」。こんな陣容です。
アンジェリーナ/エリーナ・ガランチャ
ドン・ラミーロ/ローレンス・ブラウンリー
ダンディーニ/シモーネ・アルベルギーニ
ドン・マニフィコ/アレッサンドロ・コルベッリ
アリドーロ/ジョン・レリエ
指揮/マウリツィオ・ベニーニ
演出/チェーザレ・リエーヴィ
チェネレントラは、昔アバドが指揮してシュターデやアライザが歌ったレーザー・ディスクで楽しんでいました。だから内容などは良く知ってます。
今回は何と言ってもガランチャが見所聴き所ですが、男声陣4人もいいですねぇ~。いや、シンデレラの二人の姉さんたちも良かったですよ、穴の無いキャスト。
「ファウストの劫罰」のメフィストフェレスでは鳥羽付きの帽子で存在感を出したレリエが、今回は天使の羽で笑わせます。今シーズンのビバリー・シルズ賞を受賞したそうですね。
ダンディーニという役柄はロッシーニ本人じゃないか、というアルベルギーニの説も面白い。
しかしなんと言ってもガランチャでしょう。写真で見るより遥かに美人だし、歌唱力もホンモノ。
トーマス・ハンプソンのインタヴューに答えて、そろそろロッシーニ役は卒業する時期だとか。彼女のアンジェリーナを満喫できる最後の機会かもしれません。見逃さないように。
ポイント。
黙って席に座り、名歌手たちの歌と演技に身を任せればよろしい。思いっ切り笑って泣いているうちに3時間半はあっという間。
ただし、開演前にしっかりトイレに行っておくこと。前半だけで丸々2時間かかりますから。
よく“天は二物を与えず”って言いますけど、天も不公平ですよね。ヨーロッパに続いてメットもガランチャ熱に感染してます。
日本でも既に新国立に出演したそうですけど、評判はどうだったんでしょうか。
メット・ライブ・ビューイング、来シーズンも松竹で放映が決定したそうです。
ガランチャは「ホフマン物語」でネトレプコと対決する由。私は断然ガランチャ派。

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