SQW2009-2010フェスタ5日目
飛び飛びに聴いている今年のフェスタ、昨日はカルミナ最終日をパスして横浜に出掛けました。4日目の「挑戦する者」はどうだったんでしょうね。
で、最終日のべネヴィッツ・クァルテットを聴いてきたところです。それまでのカルミナと圧倒的に違うのは客席。あれほど賑わっていたカルミナとは雲泥の差の隙き様です。
やはり名前の差。ブランドの力か。
今日は他に人気のコンサートでもあったんでしょうか。クァルテット常連の中にもパスした人もいた様子。言い換えれば日本の室内楽ファンのレヴェルはこんなもの、ということでしょうね。
今日はこういう内容。
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番変ホ長調作品127
~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第13番イ短調作品29「ロザムンデ」
べネヴィッツ・クァルテット
日本初登場のクァルテット、メンバー構成は、
第1ヴァイオリン/イェルジー・ネメチェック
第2ヴァイオリン/シュテパン・イェジェック
ヴィオラ/イェルジー・ピンカス
チェロ/シュテパン・ドレジャール
全員男性、衣裳を黒で統一しています。去年(2008年)、第8回「パオロ・ボルチアーニ賞」国際弦楽四重奏コンクールで優勝した団体です。今回は優勝者に与えられるワールド・ツアーの一環。
プログラムには同コンクールの事務局長フランチェスカ・ジニ氏の推薦文が掲載されていました。それによると、
このコンクールは3年に1度、イタリアのレッジョ・エミリアで開催。イタリアQがキャリアをスタートさせたのがレッジョ・エミリア。
過去にケラー、アルテミス、クス、パヴェル・ハースが優勝して、新たな伝説をスタートさせているコンクールとのこと。
聞いた話では、クスとパシフィカの激闘が語り草になっているそうですし、昨日まで演奏していたカルミナも我がエクセルシオも優勝無しの最高位だったほど、ハードルの高いコンクールなんですね。
優勝したばかりのべネヴィッツは1998年、プラハ芸術アカデミーで結成した団体で、主にマドリードで学んだグループ。
4人の内、3人は既に結婚していて夫々二人の子持ち。
(第1ヴァイオリンのイェルジー君だけ指輪が無かったので、多分彼が独身でしょう)
彼らが今回持ち込んだプログラムは、今夏ザルツブルグ音楽祭とモーツァルテウム主催で行われるベートーヴェン&シューベルト全曲シリーズで担当することになっている2曲とか。敢えてチェコの作品を組まなかった理由はそこにあるようです。
この日の聴衆にとっても、もちろん私も初めて聴いた団体です。みなさんがどういう感想を持たれたのか判りませんが、私は極めて繊細な演奏に徹するクァルテット、という印象を持ちました。
とにかく音色も表現も細やか。4本の弦楽器がまるで1本で演奏しているように振動する。
カルミナが歌うクァルテットとすれば、べネヴィッツは囁くクァルテットとでも言いましょうか。
例えばヴィオラ。骨太でゴリゴリした音を出すのではなく、ほとんどヴァイオリンのように澄んだ音。楽器自体、ヴィオラとしては小さいサイズのものを使っているように見えました。
(私の見た目だけです。そのまま信用しないで下さい)
アンコールにバッハのコラールを弾きましたが、その音色と呼吸がピタリと合っていること、あたかも一人で演奏しているような錯覚。
このバッハが、べネヴィッツの演奏姿勢を全て物語っているように感じられました。
(バッハのクリスマス・オラトリオ、第2部第12曲 Brich an, o schoenes Morgenlicht )
演奏を終えてサイン会に出てきた彼等。期せずしてギャラリーから熱烈な拍手が起きていましたから、少ないながら多くの聴衆がべネヴィッツQの演奏を好感を以って迎えたのだと思います。
で、最終日のべネヴィッツ・クァルテットを聴いてきたところです。それまでのカルミナと圧倒的に違うのは客席。あれほど賑わっていたカルミナとは雲泥の差の隙き様です。
やはり名前の差。ブランドの力か。
今日は他に人気のコンサートでもあったんでしょうか。クァルテット常連の中にもパスした人もいた様子。言い換えれば日本の室内楽ファンのレヴェルはこんなもの、ということでしょうね。
今日はこういう内容。
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番変ホ長調作品127
~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第13番イ短調作品29「ロザムンデ」
べネヴィッツ・クァルテット
日本初登場のクァルテット、メンバー構成は、
第1ヴァイオリン/イェルジー・ネメチェック
第2ヴァイオリン/シュテパン・イェジェック
ヴィオラ/イェルジー・ピンカス
チェロ/シュテパン・ドレジャール
全員男性、衣裳を黒で統一しています。去年(2008年)、第8回「パオロ・ボルチアーニ賞」国際弦楽四重奏コンクールで優勝した団体です。今回は優勝者に与えられるワールド・ツアーの一環。
プログラムには同コンクールの事務局長フランチェスカ・ジニ氏の推薦文が掲載されていました。それによると、
このコンクールは3年に1度、イタリアのレッジョ・エミリアで開催。イタリアQがキャリアをスタートさせたのがレッジョ・エミリア。
過去にケラー、アルテミス、クス、パヴェル・ハースが優勝して、新たな伝説をスタートさせているコンクールとのこと。
聞いた話では、クスとパシフィカの激闘が語り草になっているそうですし、昨日まで演奏していたカルミナも我がエクセルシオも優勝無しの最高位だったほど、ハードルの高いコンクールなんですね。
優勝したばかりのべネヴィッツは1998年、プラハ芸術アカデミーで結成した団体で、主にマドリードで学んだグループ。
4人の内、3人は既に結婚していて夫々二人の子持ち。
(第1ヴァイオリンのイェルジー君だけ指輪が無かったので、多分彼が独身でしょう)
彼らが今回持ち込んだプログラムは、今夏ザルツブルグ音楽祭とモーツァルテウム主催で行われるベートーヴェン&シューベルト全曲シリーズで担当することになっている2曲とか。敢えてチェコの作品を組まなかった理由はそこにあるようです。
この日の聴衆にとっても、もちろん私も初めて聴いた団体です。みなさんがどういう感想を持たれたのか判りませんが、私は極めて繊細な演奏に徹するクァルテット、という印象を持ちました。
とにかく音色も表現も細やか。4本の弦楽器がまるで1本で演奏しているように振動する。
カルミナが歌うクァルテットとすれば、べネヴィッツは囁くクァルテットとでも言いましょうか。
例えばヴィオラ。骨太でゴリゴリした音を出すのではなく、ほとんどヴァイオリンのように澄んだ音。楽器自体、ヴィオラとしては小さいサイズのものを使っているように見えました。
(私の見た目だけです。そのまま信用しないで下さい)
アンコールにバッハのコラールを弾きましたが、その音色と呼吸がピタリと合っていること、あたかも一人で演奏しているような錯覚。
このバッハが、べネヴィッツの演奏姿勢を全て物語っているように感じられました。
(バッハのクリスマス・オラトリオ、第2部第12曲 Brich an, o schoenes Morgenlicht )
演奏を終えてサイン会に出てきた彼等。期せずしてギャラリーから熱烈な拍手が起きていましたから、少ないながら多くの聴衆がべネヴィッツQの演奏を好感を以って迎えたのだと思います。
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