やはり強かった、スタチェリータ
昨日の日曜日、フランスはシャンティー競馬場で行われた仏オークスのレポートです。
ディアヌ賞(GⅠ、3歳牝、2100メートル)は1843年創設。フランス・オークスとして知られてきました。去年は名牝ザルカヴァの圧勝劇に沸いたシャンティーです。
今年は12頭が出走。トライアルのサン=タラリ賞や事前の枠順発表でも紹介したように、4戦無敗のスタチェリータ Stacelita に圧倒的な人気が集まり、最終的には13対10(これはフランスでのオッズ、英ブックメーカーなら11対10)。
スタチェリータの不安は馬場。前走は重馬場での圧勝(2着に6馬身差)で、父が重の鬼モンスンであることも好走の裏付けでした。
仏オークスが行われたシャンティー、パンパン馬場ではないものの、ロンシャンよりは遥かに固い馬場。スピード面に一抹の不安はありました。
レースはルルーシュ厩舎のペースメーカー、オネガ・レイク Onega Lake の逃げで始まり、ルメール騎乗のスタチェリータは馬なりで2番手をマーク。
直線、ルメールがアクセルを踏むと、結果は瞬時にして決定的。ほとんど安楽椅子状態の楽勝で、終わってみれば2着とは4馬身差が付いていました。
その2着、これも実力どおり仏1000ギニー2着のタマジルテ Tamazirte 。3着は更に半馬身でプルーマニア Plumania 、それから1馬身、出走馬中もう1頭の無敗馬だったセリメーヌ Celimene の順。
実力も人気もほぼ予想通りの結果。ということは、この成績を額面どおり受け止めて良いということでしょう。
唯1頭期待を裏切ったのは、唯一イギリスから挑戦したファンタジア Fantasia 、良いところ無く7着惨敗です。
どうもファンタジアは旅行嫌いのようで、前の日の晩にも暴れていたという報告もあります。二度と遠征はないでしょうね。
勝ったスタチェリータ、これで5戦全勝。早くも凱旋門賞でシー・ザ・スターズに続く2番人気に上がってきました。ザルカヴァの再来と言う噂もあるほど。
絶好調ジャン=クロード・ルゲ師にとって仏オークスは初制覇。何と今シーズン11勝目のパターン勝利で、GⅠは5勝目、しかも5連勝という荒業です。
2着タマジルテもルゲ厩舎、クラシックでのワン・ツー・フィニッシュは仏1000ギニーに続くものです。
タマジルテには距離不安がありましたが、オークスでは最後方からの追い込みを決め、不安説を一蹴。
3着プルーマニアも後方からの競馬でしたから、ペースが速かったことの証拠でもありましょう。それで2番手から追ったところ無しで圧勝したスタチェリータ、改めてその強さが知れようというものではありませんか。
騎乗したクリストフ・ルメール、仏オークスは2005年のディヴァイン・プロポーションズ Divine Proportions に続き2勝目です。
この日のシャンティー、他に二つのパターン・レースが行われています。どちらもシャンティー競馬場に因んだレース。
リス賞(GⅢ、3歳、2400メートル)は1922年創設。リス Le Lys とは、シャンティー競馬場の近くを流れるオワーズ川 Oise 左岸にある小さい森の名前。
6頭が出走し、18対10の1番人気に支持されたクレルモン Claremont が期待に応えています。
2着は半馬身でワールド・ヘリテージ World Heritage 、3着に短首差でアルメイル Almail 。
クレルモンの調教師はこのレースに圧倒的に強いアンドレ・ファーブル。これがリス賞12勝目となります。騎手マキシム・グイヨンは初勝利。
アミコ・ミオ Amico Mio の逃げを2番手追走から抜け出す安定したレース振りでした。
シュマン・ド・フェル・デュ・ノール賞(GⅢ、4歳上、1600メートル)。長ったらしい名前ですが、要するに「北鉄道」賞の意味。
1852年創設。当時北フランスの鉄道を運営していた鉄道会社の名前、このレースのスポンサーでした。パリ発シャンティー行きの鉄道で当時の競馬ファンを運んだものです。
現在は鉄道自体が国営化されてスポンサーシップも終了していますが、名前だけが残っているわけ。
今年は9頭立て。74対10のビーコン・ロッジ Beacon Lodge が最後方からの一気の差し脚を決めています。
2着は1番人気(13対10)のサープレサ Sahpresa が3馬身差、3着は更に1馬身でプレシャス・ボーイ Precious Boy の順。
上位3頭全てが追い込みという結果になりました。
勝ったビーコン・ロッジはイギリスのクライヴ・コックス師が調教、遠征に報いる結果を出してくれましたね。
騎手は地元フランスの主にローカル競馬で活躍しているジェラール・モッセ、このレース3勝目です。
ところで日曜日はアイルランドでもパターン・レースが一鞍行われています。コーク競馬場のノーブレス・ステークス(GⅢ、3歳上牝、1マイル4ハロン)。
コーク競馬場で行われるパターン・レースは確か二鞍。アイルランドの南部、マーロウ Mallow の近郊コーク Cork にある競馬場です。
当初13頭の登録から2頭取り消し、11頭立てで行われました。
勝ったのは15対2のグレース・オマーレー Grace O’Malley 。2着は田ノ浦じゃなくタノウラ Tanoura が短頭差。3着は2馬身半遅れてジャカルタ・ジャズ Jakarta Jazz 。1番人気(11対4)のローゼズ・フォー・ザ・レディー Roses For The Lady は5着敗退。
ディアヌ賞(GⅠ、3歳牝、2100メートル)は1843年創設。フランス・オークスとして知られてきました。去年は名牝ザルカヴァの圧勝劇に沸いたシャンティーです。
今年は12頭が出走。トライアルのサン=タラリ賞や事前の枠順発表でも紹介したように、4戦無敗のスタチェリータ Stacelita に圧倒的な人気が集まり、最終的には13対10(これはフランスでのオッズ、英ブックメーカーなら11対10)。
スタチェリータの不安は馬場。前走は重馬場での圧勝(2着に6馬身差)で、父が重の鬼モンスンであることも好走の裏付けでした。
仏オークスが行われたシャンティー、パンパン馬場ではないものの、ロンシャンよりは遥かに固い馬場。スピード面に一抹の不安はありました。
レースはルルーシュ厩舎のペースメーカー、オネガ・レイク Onega Lake の逃げで始まり、ルメール騎乗のスタチェリータは馬なりで2番手をマーク。
直線、ルメールがアクセルを踏むと、結果は瞬時にして決定的。ほとんど安楽椅子状態の楽勝で、終わってみれば2着とは4馬身差が付いていました。
その2着、これも実力どおり仏1000ギニー2着のタマジルテ Tamazirte 。3着は更に半馬身でプルーマニア Plumania 、それから1馬身、出走馬中もう1頭の無敗馬だったセリメーヌ Celimene の順。
実力も人気もほぼ予想通りの結果。ということは、この成績を額面どおり受け止めて良いということでしょう。
唯1頭期待を裏切ったのは、唯一イギリスから挑戦したファンタジア Fantasia 、良いところ無く7着惨敗です。
どうもファンタジアは旅行嫌いのようで、前の日の晩にも暴れていたという報告もあります。二度と遠征はないでしょうね。
勝ったスタチェリータ、これで5戦全勝。早くも凱旋門賞でシー・ザ・スターズに続く2番人気に上がってきました。ザルカヴァの再来と言う噂もあるほど。
絶好調ジャン=クロード・ルゲ師にとって仏オークスは初制覇。何と今シーズン11勝目のパターン勝利で、GⅠは5勝目、しかも5連勝という荒業です。
2着タマジルテもルゲ厩舎、クラシックでのワン・ツー・フィニッシュは仏1000ギニーに続くものです。
タマジルテには距離不安がありましたが、オークスでは最後方からの追い込みを決め、不安説を一蹴。
3着プルーマニアも後方からの競馬でしたから、ペースが速かったことの証拠でもありましょう。それで2番手から追ったところ無しで圧勝したスタチェリータ、改めてその強さが知れようというものではありませんか。
騎乗したクリストフ・ルメール、仏オークスは2005年のディヴァイン・プロポーションズ Divine Proportions に続き2勝目です。
この日のシャンティー、他に二つのパターン・レースが行われています。どちらもシャンティー競馬場に因んだレース。
リス賞(GⅢ、3歳、2400メートル)は1922年創設。リス Le Lys とは、シャンティー競馬場の近くを流れるオワーズ川 Oise 左岸にある小さい森の名前。
6頭が出走し、18対10の1番人気に支持されたクレルモン Claremont が期待に応えています。
2着は半馬身でワールド・ヘリテージ World Heritage 、3着に短首差でアルメイル Almail 。
クレルモンの調教師はこのレースに圧倒的に強いアンドレ・ファーブル。これがリス賞12勝目となります。騎手マキシム・グイヨンは初勝利。
アミコ・ミオ Amico Mio の逃げを2番手追走から抜け出す安定したレース振りでした。
シュマン・ド・フェル・デュ・ノール賞(GⅢ、4歳上、1600メートル)。長ったらしい名前ですが、要するに「北鉄道」賞の意味。
1852年創設。当時北フランスの鉄道を運営していた鉄道会社の名前、このレースのスポンサーでした。パリ発シャンティー行きの鉄道で当時の競馬ファンを運んだものです。
現在は鉄道自体が国営化されてスポンサーシップも終了していますが、名前だけが残っているわけ。
今年は9頭立て。74対10のビーコン・ロッジ Beacon Lodge が最後方からの一気の差し脚を決めています。
2着は1番人気(13対10)のサープレサ Sahpresa が3馬身差、3着は更に1馬身でプレシャス・ボーイ Precious Boy の順。
上位3頭全てが追い込みという結果になりました。
勝ったビーコン・ロッジはイギリスのクライヴ・コックス師が調教、遠征に報いる結果を出してくれましたね。
騎手は地元フランスの主にローカル競馬で活躍しているジェラール・モッセ、このレース3勝目です。
ところで日曜日はアイルランドでもパターン・レースが一鞍行われています。コーク競馬場のノーブレス・ステークス(GⅢ、3歳上牝、1マイル4ハロン)。
コーク競馬場で行われるパターン・レースは確か二鞍。アイルランドの南部、マーロウ Mallow の近郊コーク Cork にある競馬場です。
当初13頭の登録から2頭取り消し、11頭立てで行われました。
勝ったのは15対2のグレース・オマーレー Grace O’Malley 。2着は田ノ浦じゃなくタノウラ Tanoura が短頭差。3着は2馬身半遅れてジャカルタ・ジャズ Jakarta Jazz 。1番人気(11対4)のローゼズ・フォー・ザ・レディー Roses For The Lady は5着敗退。
最近のコメント