ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル(20)

前回紹介した1954年4月のアメリカ・ツアーから帰った直後のシーズン定期の続きです。

1954年4月15・16日 カーネギーホール
 バッハ/組曲第3番
 ヴォーン=ウィリアムス/タリスの主題による幻想曲
 プロコフィエフ/交響曲第5番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス

1954年4月17日 カーネギーホール
 バッハ/組曲第3番
 モーツァルト/ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K261
 メノッティ/ヴァイオリン協奏曲
 ヴォーン=ウィリアムス/タリスの主題による幻想曲
 リムスキー=コルサコフ/序曲「ロシアの復活祭」
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ヴァイオリン/トッシー・スピヴァコフスキー

1954年4月18日 カーネギーホール
 バッハ/組曲第3番
 ヴォーン=ウィリアムス/タリスの主題による幻想曲
 モーツァルト/ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K261
 メノッティ/ヴァイオリン協奏曲
 リムスキー=コルサコフ/序曲「ロシアの復活祭」
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ヴァイオリン/トッシー・スピヴァコフスキー

1954年4月22・23日 カーネギーホール
 ラロ/歌劇「イスの王」序曲
 ビゼー/交響曲ハ長調
 コンヴァース/神秘的なトランペット吹き 作品19
 ショパン/ピアノ協奏曲第2番
 シャブリエ/歌劇「いやいやながらの王様」~ポーランドの祭り
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ピアノ/レリア・グッソー

1954年4月24日 カーネギーホール
 ラロ/歌劇「イスの王」序曲
 ビゼー/交響曲ハ長調
 ヘルム/ピアノ協奏曲ト調(アメリカ初演)
 チャイコフスキー/交響的幻想曲「リミニのフランチェスカ」
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ピアノ/レオニード・ハンブロ

1954年4月25日 カーネギーホール
 ラロ/歌劇「イスの王」序曲
 ビゼー/交響曲ハ長調
 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第4番
 シャブリエ/歌劇「いやいやながらの王様」~ポーランドの祭り
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ピアノ/レオニード・ハンブロ

1954年4月28日 ニューヨーク州コーニング
 ラロ/歌劇「イスの王」序曲
 ビゼー/交響曲ハ長調
 ラフマニノフ/交響曲第2番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス

1954年4月29・30日 カーネギーホール
 ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」序曲
 モホープト/ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
 ラフマニノフ/交響曲第2番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ヴァイオリン/マイケル・ラピン

1954年5月1日 カーネギーホール
 ウェーバー=セル/無窮動
 ダルグレイシュ/管弦楽のためのステートメント(世界初演)
 グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲
 ラフマニノフ/交響曲第2番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ヴァイオリン/マイケル・ラピン

1954年5月2日 カーネギーホール
 ウェーバー=セル/無窮動
 グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲
 ラフマニノフ/交響曲第2番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ヴァイオリン/マイケル・ラピン

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4月22・23日に演奏されたコンヴァース Frederick Shepherd Converse (1871-1940) は、マサチューセッツ州ニュートンに生まれ、同州のウェストウッドに没したアメリカの作曲家。ビジネスマンから音楽家に転身したところは先輩アイヴスを連想させます。
ミュンヘンに留学し、卒業作品の交響曲二短調が卒業演奏会で取り上げられています。
1906年にボストンで初演された1幕物の歌劇「The Pipe of Desire」は、メトロポリタン歌劇場で上演(1910年)された最初のアメリカ作品となりました。歌劇は他にもいくつかあるようですし、交響曲は5曲残されています。
ここで演奏された The Mystic Trumpeter は、ホイットマンの詩を題材にしたコンヴァースの代表作。

4月24日に演奏されたヘルム Everett  Helm (1913-1999) は、ミネアポリスに生まれ、ベルリンに没したアメリカの作曲家兼作家。教育者、音楽批評家としての活動も活発でした。
ピアノ協奏曲は2曲残されていて、他に歌劇や交響曲も書いています。バルトークやリストに関する著作、アルカデルトの歌曲に関する本も書いているそうです。

ミトロプーロスが得意にしているモホープト、ヴァイオリン協奏曲は4月29日が世界初演です。

5月1日に世界初演されたダルグレイシュ James  Dalgleish という作曲家については調べがつきません。作品のタイトルは Statement for Orchestra となっています。

また、この日の冒頭で演奏されたウェーバー作品は、ジョージ・セルがオーケストレーションしたもの。興味をそそられるアレンジですが、原曲が何なのかも不明です。
セルの管弦楽編曲ではスメタナの「わが生涯より」(弦楽四重奏曲)が有名で、自身の指揮でレコーディングも残されています。

 

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