今年もエク@蓼科

8月の「演奏会」カテゴリーはこれだけです。炎天燃えるばかりの大都会、とてもコンサートどころじゃありません。せめて涼しい所でナマ演奏を聴きましょう、ということで選んだのがこれ。

≪チェルトの森 アフタヌーン・コンサート≫
エルガー/「愛の挨拶」
ハイドン/弦楽四重奏曲第67番二長調「ひばり」~第1楽章
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」
     ~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番へ長調作品96「アメリカ」
 クァルテット・エクセルシオ

蓼科隠れ山荘「むさし庵」で開催されるエクのスペシャル・コンサートについては、去年もレポートしたので細かいことは省略します。今回が2回目、私も二度目の参加です。

去年は天候不順の夏、雨模様の中で行われた演奏会でしたが、今年は蓼科と雖も夏の太陽が燦々と降り注ぐ週末に無事開催されました。とてもこの日が立秋とは思えません。風の音にも驚かなかったほど・・・。

限定40席と案内されていましたが、蓋を開ければ10名ほど客席を追加する人気。ロビー横の階段で耳を澄ませるファンも何人か出たほどです。

プログラムは、夏のコンサートに相応しく馴染み易いもの。演奏はもちろん本格的なもので、コアなファンも納得の内容でした。
今回はヴィオリスト・吉田嬢の簡単な解説付きで進められます。解説と言うよりはそれぞれの作品への思い入れや、これまで取り組んできたエピソード等々。

彼らは前日に蓼科入り、リハーサルに取り掛かったと同時に雷鳴轟き、土砂降りに。これは良くあるエク・パターンなのだとか。
幸いコンサート当日は快晴に恵まれましたが、雷公、この日は中央線沿線で大暴れしたそうで、蓼科に向かったファンが暫し足止めを食ったとか。何でも流木の影響で下りが数刻ほど運転休止になった由。人騒がせなエクではあります。

前半のベートーヴェン。エクのCD第一弾に選ばれた作品ですが、名古屋から駆けつけたファンから“CDよりも内容が濃かった。どうしてメインにしなかったんですか” という意見も出た充実ぶり。“収録時よりエクは進化(深化)しています。”とのご本人たちの回答に嘘はありません。

メインに据えたドヴォルザークも同じ。3月の東京都民フェストで聴いた演奏に、更に味わいを深めた演奏になっていました。特に第2楽章は、濃密な上に緻密。もし録音されていれば、そのままCD化出来るほどに完璧なアンサンブルと聴きました。

50名の客席からも歓声が起きるほどの演奏に、アンコールは幸松版(多分?)「八木節」。去年は山田耕筰でホロッとさせましたが、今年は掛け声も登場する賑やかさで50人を乗せてしまいました。変化に富んだ演出。やるなぁ~、エク。

こうした特殊な会は興行的には厳しいことと想像されますが、蓼科のファンとしては毎年続けて頂きたい気持ちでしょうねぇ~。

終了後はワイン・パーティー。去年と同じ趣向です。我々は盛会半ばで中座、東京から苦労して遠征してきた戦友を茅野まで送り、霧ケ峰に向かいました。定宿「クヌルプ」に着いたのが夕方6時10分前。
後はユックリ休養を取り、秋のコンサートに備えましょう。

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