新年最初のG戦2鞍

フロリダとカリフォルニアでは大晦日に続き、元旦もグレード戦が行われました。今年最初のG勝馬になったのは・・・。

先ずはガルフストリーム・パーク競馬場。オールド・ハット・ステークス Old Hat S (GⅢ、3歳牝、6ハロン)が新年最初のグレードレースとなりました。1976年に創設され、2005年からGⅢに格付けされているレース。レース名のオールド・ハットは、1964年と1965年の全米最強古馬牝馬に選ばれた名牝の名前から。シーズン最初の3歳牝馬による一戦で、ケンタッキー・オークスに向けた最初のステップレースとなるもの。
今年の勝馬はサクリシティー Sacricity 。7頭立て。前半は差の無い最後方に付けていましたが徐々に進出、直線入口では馬4頭分の外から襲い掛かり、直線も良く伸び、追い込むセイ・ア・ノヴィーナ Say a Novena に1馬身4分の3差を付けて1番人気(6対5)に応えました。4戦目でのG戦初勝利となります。次走は1月29日のフォワード・ギャル・ステークス(GⅡ、7ハロン)になる模様。
調教師はウェイン・カタラーノ、騎手はケント・デザーモ。

一方、サンタ・アニタ競馬場の年頭はロバート・J・フランケル・ステークス Robert J. Frankel S (芝GⅡ、4歳上牝、9ハロン)。1968年にサン・ゴルゴニオ・ハンデキャップ San Gorgonio H として創設された一戦で、2010年に名調教師ロバート・フランケル師を記念して改名されました。去年の英国最強馬フランケルは、この競馬殿堂入りした名伯楽に因んで名づけられています。
今年の勝馬はボープル・クィーン Bauble Queen 。6頭立て。6頭が縦長に展開する中、終始後方2番手を進み、直線入口でも未だ5番手。直線で大外から鋭く追い込み、終始逃げたターニング・トップ Turning Top をゴール直前で半馬身差し切っての優勝。1番人気(9対5)のシティー・トゥー・シティーも4番手から追い上げましたが、結局は余り差の無い4着に敗れる波乱でした。2番人気(3対1)で勝ったボーブル・クィーンはこれで通算8戦3勝となる明け4歳牝馬、ステークスは初勝利となります。
調教師はエリック・クラルジャック。勝利騎手ギャレット・ゴメスはお正月が誕生日で、この日40歳を自らの勝利で祝いました。ゴメスは去年に続いてこのレース2連覇、サン・ゴルゴニア時代も含めて同レース4勝目でもあります。

ところで2011年のリーディングが確定しました。
全米リーディング・ジョッキー賞金部門のタイトルを獲得したのは、2年連続でラモン・ロドリゲス。獲得賞金は 20,264,822 ドル。同リーディング・トレーナーの賞金部門はトッド・プレッチャー師で、こちらは 17,186,956 ドルだった由。プレッチャー師も2年連続で、2004年から通算して6度目のタイトル。現代アメリカを代表する名トレーナーと言えるでしょう。

勝利度数のリーディング・ジョッキーはデショーン・パーカーという人で、1675回騎乗して400勝、勝率は24%と高率です。ロドリゲス騎手は1424回騎乗で348勝。第2位の記録で、こちらも勝率は24%でした。
騎乗回数も然ることながら、勝利度数も日本とは比較になりませんね。それだけレース数も多いということでしょうか。

その他、より詳しい数字はこちらの記事から↓

http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/66777/pletcher-dominguez-take-2011-earnings-titles

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください