バリコーラスとバリオーガン

昨日はアイルランド、レパーズタウン競馬場のイヴニング開催で2鞍のパターン・レースが行われました。soft の馬場、どちらも短距離戦。

バリコーラス・ステークス Ballycorus S (GⅢ、3歳上、7ハロン)は2頭が取り消して6頭立て。シーズンデビューだった前走エキストリアン・ステークス(GⅢ)で3着だったアランザ Alanza が、一叩きされた変わり身を期待されて8対11の1番人気。

レースはマルヴァーダ Marvada が逃げて良く粘りましたが、4番手を進んだジョーニー・ムルタ騎乗の本命アランザが追い上げ、逃げ馬を捉えるのに苦労したものの首差の差し切り勝ちで期待に応えています。2馬身半差3着に2番人気(4対1)のグロー・ナ・マラ Glor Na Mara 。唯1頭出走していた3歳馬シンギング・バード Singing Bird は4着でした。
ジョン・オックス厩舎のアランザはアガ・カーンの所有馬で、去年の夏から秋にかけて3連勝した未だキャリアの浅い4歳馬。オックス師はこのレース、何と1984年以来28年振りとなる2勝目、鞍上ムルタは去年のビウィッチド Bewitched に続き連覇、3度目の優勝となります。

続いてはバリオーガン・ステークス Ballyogan S (GⅢ、3歳上、6ハロン)。こちらも1頭が取り消し、9頭立てで行われました。3歳馬5頭、4歳馬4頭と中々興味あるメンバー。9対4の1番人気は、前走グリーンランズ・ステークス(GⅢ)は6着だったものの、その前は仏1000ギニーに挑戦して5着だったファイア・リリー Fire Lily 、もちろん3歳馬。
昨秋チーヴリー・パーク・ステークスを制し、前走シーズン初戦の1000ギニーは大敗(17頭立て13着)したライトニング・パール Lightning Pearl の復調が期待されて2番人気(4対1)、以下仏1000ギニーでは本命馬に先着(4着)し、愛1000ギニーでも5着のアフター After (エイダン・オブライエン厩舎)が3番人気(6対1)で続きます。

近年このレースに強い(ここ8年で5勝)英国勢イネトロビル Inetrobil とスイス・ドリーム Swiss Dream が流れを作りましたが、先行2頭を内の3番手でマークしたファイア・リリーがスルスルと抜け出し、追い込むアフターを4分の3馬身差抑えて優勝。3着には1馬身4分の3差で4歳のゴッサメル・シード Gossamer Seed (ジョン・ジョセフ・マーフィー厩舎)の順。この所の鬱憤を晴らすように、アイルランド調教馬が1着から3着までを独占しました。ライトニング・パールは後方のまま6着敗退と調子が上がってきません。
勝ったファイア・リリーは、デヴィッド・ウォッチマン厩舎、ウェイン・ローダン騎乗。このコンビは2007年のリスカンナ Liscanna に続きこのレース2勝目。同馬は2歳時モイグレア・スタッド・ステークス、マルセル・ブーサック賞と2つのGⅠ戦で2着した実績があり、今後は6ハロンを中心とするローテーションを歩む予定だそうです。

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1件の返信

  1. まとめtyaiました【バリコーラスとバリオーガン】

    昨日はアイルランド、レパーズタウン競馬場のイヴニング開催で2鞍のパターン・レースが行われました。soft の馬場、どちらも短距離戦。バリコーラス・ステークス Ballycorus S (GⅢ、3

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