日本のオーケストラをつくった男
1年ほど前に出版された近衛秀麿伝。ずっと気になっていましたが中々時間がとれず、やっと購入して読み終わりました。
著者は大野芳(おおの・かおる)氏、講談社から出たものです。
これまで近衛秀麿のヨーロッパでの活動は断片的にしかわかりませんでした。最近になってドイツの友人との手紙交換が発見され、未整理の資料などが調査されたことで、氏の全貌が明らかになってきたのですね。
それを踏まえた出版。
私はマエストロの指揮も何度か接しましたが、漠然と「先駆者」というイメージしか持っておりませんでした。
目から鱗の一冊。内容には愕然とさせられる部分も随所に出て来ます。
日本のオーケストラ史を理解する上で、極めて貴重な文献。“そうだったのか~”。○○などは許し難い存在です。
最近のコメント