生ける伝説

昨日の1000ギニーは、前評判通り、Finsceal Beo が圧勝しました。名前、何と読むんですかね。フィンシール・ベオ? まぁ、そうしておきます。それは後で・・・。

レース前はフィンシール・ベオとサンダー・カミラの一騎打ちという予想でした。どちらも2歳の時に名を挙げ、お互いにぶつかったことはありません。ですから1000ギニーが決着の場になるはずでした。
しかしサンダー・カミラは調教が思わしくなく、このところ発情もあったようです。競馬の世界では、発情は「はつじょう」とは読まず、「ふけ」と言います。牡馬の場合は競走能力にあまり影響はないようですが、牝馬の場合は傍目には判らないし、春先の競馬ではこれが敗因になることが結構あります。獣医が診察して判断するんですね。
ということで、サンダー・カミラは出馬表には掲示されていましたが、レース直前で回避。日本ではあり得ないことですが、イギリスではよくあることです。

サンダー・カミラが出ていてもフィンシール・ベオの優位は動かなかったでしょうね。1000ギニーのレコードタイムで勝ったそうですし、同じ距離の2000ギニーのレコードタイム(1994年のミスター・ベイリーズ)も破った由。
なお、最終オッズは5対4。日本風に言えば2.25倍。
2着のアーチ・スウィング Arch Swing に2馬身半、着差以上に強かったようです。あ、勝馬も2着馬もアイルランドからの挑戦、正にワン・ツー・フィニッシュでした。

馬主はマイケル・ライアン。調教師はジム・ボルガーで、テオフィロの調教師でもあります。テオフィロの挫折でガックリしていましたが、ここで溜飲を下げましたね。
フィンシール・ベオは父 (Mr Greeley) よりも牝系が優れています。2000メートルまではいけそう。このあとはアイルランド1000ギニー、ロイヤル・アスコットのコロネーション・ステークスの予定だそうです。
さて馬名、Finsceal Beo とは、スコットランド高地民族であるゲール人の言葉で、「生ける伝説」 Living Legend という意味だそうです。だから読み方が判らん。

競馬という世界は、知っていても何の足しにもならないような知識が増えて困ります。でもそれが面白い。この正しい読み方、誰か教えてくれませんか。
文字通り、フィンシール・ベオは「生ける伝説」となる可能性を秘めた名牝ですからな。

 

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