クァルテット・ホリデー

晴海から無事帰着。少し早く着いたので、トリトン内の翠江堂で苺大福をゲット。いつもは夜なので売り切れなのです。
苺大福などというものは口にするのもおぞましい。普通はそう思います。私も顔を顰めていましたが、ここのは違うんです。私でも食べられる。普通の苺大福は「大福」がメインだけれど、翠江堂は「苺」を食するのであります。

もとい。甘味を買いに来たのじゃない。クァルテットを聴きにきたのです。
多分今日はクァルテット・ウェンズディ初めてのマチネー。プレアデス・ストリング・クァルテットの登場です。
第1ヴァイオリン・松原勝也、第2ヴァイオリン・鈴木理恵子、ヴィオラ・川崎和憲、チェロ・川崎伸子といえば、晴海ではアドヴェントセミナーの講師たち。さいたま芸術劇場でも別の名前でレジデンス・クァルテットを結成していた面々です。
それが今回から“プレアデス”という名を冠して活動を開始、SQWでベートーヴェン全曲に挑みます。今日はその第1回目。曲目は作品18の1とラズモフスキー3番ですが、その前に一つ珍しい作品が紹介されました。私はナマはもちろんCDでも聴いたことがない曲です。

弦楽四重奏曲へ長調 作品14-1 Hess.34というもの。要するにピアノ・ソナタ第9番の弦楽四重奏編曲版です。ベートーヴェン自身がアレンジしてますね。これまでヴェーオーオー(WoO)にも含められていなかったもので、ヴィリー・ヘスという学者が新たに収集・分類したものだそうです。
なかなかクァルテット向きですね。ベートーヴェンがアレンジしただけのことはあって、最初からクァルテットのために書いたような響きがします。

さて今日驚いたのは、何と鈴木理恵子さんが車椅子で登場したこと。あれ、この間読響で弾いていたはずなのに・・・。
特に解説などは無いので事情は分かりませんが、どうやら右足を負傷している様子。登場してから普通の椅子に乗り移って演奏していました。楽器は松原氏が一緒に持って登場、鈴木さんに渡すというスタイル。
どうしたのかしらねぇ、心配です。まぁ、演奏には全く影響がなかったので、短期的な事故でしょう。早い回復をお祈りしてます。
ということで、小森谷さん。しばらく張り切ってください。

晴海では、古典四重奏団に続くベートーヴェン・ツィクルスですね。鈴木さんのビックリはありましたが、演奏はさすが。ラズモフスキー3番も見事でした。

アンコールは最初に演奏した番外編の第2楽章。チョッと聴くとモーツァルトを思わせるようで、なかなか良いですよ、コレ。
マチネーもゆったりした気持ちで聴けていいですね。日が長くなって、会場を出ても未だ明るい。これからはクァルテット・ホリデーにしてくれないかな。
帰路、目黒不動の「にしむら」に寄って鰻の持ち帰り。鰻は、にしむらに限ります。準備ができたらしい。さぁ~、いただきまぁす。

 

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