ロベール・パパンは英国勢が独占

フランスの夏競馬と言えばドーヴィル競馬場ですが、それが開幕する前の締め括りとして行われる中央場所の重賞競走が、メゾン=ラフィット競馬場のロベール・パパン賞 Prix Robert Papan (GⅡ、2歳牡牝、1100メートル)。昨日は good の馬場に8頭が参戦して行われました。
ところで今年は120回目を迎えるロベール・パパン、パターン・レース・システムが導入された1971年から暫くはGⅠ戦でしたが、1987年にGⅡ戦に降格され、現在に至っています。
19対10の1番人気に支持されたのは、ボルドー・デビューでシャンティーのリステッド戦まで3戦無敗の地元馬ヴェネシア・スタイル Venetia Style 。2頭並んだ2番人気(22対5)も同じく3戦無敗のフライ・オン・ザ・ナイト Fly On the Noght と、新馬デビュー勝ちしたばかりのヤカバ Yakaba が続き、フランス勢が独占する勢いでした。

レースは4番人気(6対1)のグタイファン Gutaifan と5番人気(63対10)のアジャヤ Ajaya が夫々内外に分かれての先頭争い、漸く中間地点でグタイファンがハナに立ち、アジャヤは2番手に控えます。ペースが速かったにも拘わらず、先行2頭は衰えを見せずそのまま。結局アジャヤが差を詰めたものの、頭差でグタイファンが逃げ切ってしまいました。
2馬身差の3着にも3番手を追走した6番人気(87対10)のアリーン Areen がそのまま流れ込み、人気のフランス勢は最後方を進んだヴェネシア・スタイルの4着が最高で、3頭とも顔色無し。何と1着から3着までを英国勢が独占する結果となりました。

勝ったグタイファンはリチャード・ハノン厩舎、2着アジャヤがウイリアム・ハッガス厩舎、3着アリーンもケヴィン・ライアン厩舎。ハノン師は去年のクール・カンパニー Kool Kompany に続きロベール・パパン賞2連覇です。意地でもハナに立つ作戦だったフランキー・デットーリは、意外にもロベール・パパンは初勝利となります。
グッドウッドのデビュー戦は2着だったグタイファン、その後ソールズベリーの6ハロン戦とチェスターの5ハロン条件戦を連勝しましたが、何れも着差は短頭差の辛勝。これで3連勝となりましたが、オーナーのアル・シャハブ陣営は同馬を6ハロン馬と見ており、クラシックよりはスプリント路線を歩むものと思われます。

 

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