ご隠居一行のドイツ珍道中(2)フランクフルト着

2011年にロンドンに出掛けた時は「33年4か月ぶりの海外旅行」としてブログにも書きましたが、今回はそれから数えて4年10か月ぶり。実は小生にとってドイツは初体験で、完全なお上りさん状態。ホテルの手配や交通関係は全て若手のセミ・プロ軍団に任せていましたから、こちらは個人旅行と団体旅行の中間みたいなもの。
集合時間の12時5分に羽田の国際線ターミナルで待ち合わせ、指示に従って搭乗手続きも完璧。凡そ11時間のフライトで無事にフランクフルト空港に到着します。

覚悟はしていたけれど、この11時間がご隠居には結構きつく、体力を相当に消耗した感じ。シートベルトを外しても良いぞ、というピーッという音が鳴るやいなやスースーと寝息を立てているお隣さんは良いけれど、こちらは動く物体の中では決して眠れない性質。狭い空間の中で何とか時間を潰します。
ルフトハンザ機では各席で退屈しのぎの音声・映像プログラムが鑑賞できるようになっていて、辿り着いたのはデリアンQのショスタコーヴィチ(エームズ盤)作品集、フランクフルトで行われたらしい指揮者コンクールのドキュメント(Zクワハラが優勝した時のもの)、共同馬主が所有する障害の馬に付いてのドキュメント(英国)の三点。
この合間に機内食が二回も供され、妙な取り合わせのメニューに辟易しながらやっとのことでフランクフルト空港にほぼ時間通り到着。

入国審査で聞かれたことは、①何処から来たの? ②滞在は何日間? ③何しに来たの? ということだけ。弦楽四重奏を聴きに、なんてことを言うと面倒になりそうだから、只管「サイトシーイング」の一点張り。“他に仕事なんかしませんね”と聞かれただけで無事に通してくれました。
②で日程表を見せろ、と言われた同行氏もいたようですが、ここは全員クリアー。荷物も受け取って空港駅から宿屋のあるフランクフルト・アム・マインの中央駅へ向かう算段。

電車の時刻表を見ると丁度良いのが見付かったけれど、切符の買い方が分からん。そこはドイツ生活経験者の出番で、案内書で巧みにドイツ語を操って(と言っても現場にはいなかったので想像だけれど)7人部のチケットを纏め買いしてくれました。割引があって若干易くなったそうで、これはラッキー。
1番線に飛び乗って三つ目がフランクフルト中央駅。電車を降りたのは夕方の5時頃だったけれど、夏至の季節は暗くなるのが夜10時過ぎ。未だ昼間かと見紛うほどに明るい空を見上げると、何と虹が・・・。どうやらさっきまで雨が降っていたらしく、到着した時は青空でしたネ。

ゼーリゲン 003-1

フランクフルトでの3泊はホテル・ミネルヴァで、徒歩で5分ほどの距離。事前にフランクは「掏摸が多くて危険」という情報が入っていましたが、然程の怖さを見ぬままホテル着。カメラは只管隠しての珍道中ではありました。
チェックインを終えて明日の予定を確認。朝食は7時から10時の間なれど、翌日はケルン・ツアーに参加するため8時45分ロビー集合と言うことで解散。
普通なら夕食を一緒に、という段取りになるでしょうが、全員機内食で満腹状態。長旅で疲れたし、眠れなかった人もいるので今夜は各自部屋で休みましょう、ということで第一日は終了です。

 

 

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