ご隠居一行のドイツ珍道中(6)修道院バックツアーとレセプション

ゼーリゲンシュタットにある大きいホテルは二つ。修道院の正面にある「ドライクローネ」は演奏者たちの宿ですが、我々一行20名は目と鼻の先にある「マインシャトー」。ホテルの横は街が創設された当時の遺跡でもある城壁が残り、目前に流れるマイン川には往復の渡しがあり、川向うはバイエルン州というロケーションです。
ここも朝食は朝7時から。日本人によって占拠された状態のホテルで最初の夜を過ごしましたが、当初の計画では二日目はハイデルベルク観光になっていました。
しかし移動で疲れ(何よりもドクトルが)、この日は天気もパッとしないということでハイデルベルクは翌日に延期。ドクトル情報では午後2時頃から修道院のバックツアーが出来そうとのこと。これから修道院側と交渉するということで、決まり次第参加で一旦は解散します。

いずれにしても昼までは自由時間とのことで、先ずは水の調達。電子情報のプロ君とゼーリゲンシュタットの旧市街を抜け、フランクフルト通りに面したスーパーでヴァッサーを確保。ワインより高いミネラルウォーターは貴重品です。
そのあとは各自気儘に市街を散策し、2時から修道院ツアー。王様が宿泊するゲストルームも見たけれど、興味深かったのは食堂でした。特に夏の食堂は残響極めて多きく、ここでチューニングすれば演奏会場にも良く聴こえるわけだ。

psゼーリゲン 793-001

昨日のことがあるので夕食は早目にドライクローネ前のオープン・レストランで。その間、ドクトルは翌日に決まったハイデルベルク観光の旅券を取るべく大奮闘。
結局は人数の関係か、予約完売の故かネットでは取れず、駅に一っ走り。後で結果を聞いた所では、ゼーリゲンシュタット駅では買えず、ハーナウ(ヒンデミットが生まれた町じゃ)に移動するも窓口が閉まったばかり。ままよとフランクフルトまで足を延ばし、漸く買えたは良いが演奏会前に予定されているレセプションに間に合うにはゼーリゲンシュタット駅からマラソン状態。
汗だくになって修道院に到着とは、ほんとにご苦労様でした。頭が下がります。

さて突然出てきたレセプションという一般人には馴染の無い単語。聞けばこの日、演奏会前にエクを表彰する場が設けられ、そこで歓迎会が行われるとのこと。
そんなことは知らないエク応援団、良い席を確保すべくほぼ一番に会場入り口に並びました。有志が数名集まった所に事務局の男性が現れ、レセプションに招待しますから是非。“いえいえレセプションなどおこがましい。我々は唯の聴衆で、良い席をゲットするために早くから並んでいるのです”という意味のことを英語で必死に訴えましたが、再三のお勧め。
“それでは先に会場に案内しますから、好きな席を押さえておいて下さい”ということで図らずもレセプションを覗く羽目に。

でもこれ、貴重な体験になりましたね。「表彰」とは、ドイツの弦楽四重奏団が結成している協会があり、そこがエクセルシオの功績に敬意を表して贈るもの、とか。
エッセン州の国会議員というお偉いさん(後で調べたらオリヴァー・キリング Oliver Quilling という方。オッフェンバッハ議会の長で、この地区の音楽祭の実行委員長だそうな)が挨拶し、我々のためにセカンド山田さんが日本語に通訳してくれました。
表彰は、今回日本から20名を超すゲストを連れて来てくれた、ということでドクトルYにも。お蔭で極めてレアな写真をタップリ撮ることが出来ましたよ。

psゼーリゲン 823-005

頂いたワインでほろ酔い気分に浸りながら聴いた二日目は、

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1」
三善晃/弦楽四重奏曲第3番「黒の星座」
~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲第3番変ホ長調作品97
クァルテット・エクセルシオ
ヴィオラ/モニカ・ヘンシェル

前半の2曲目、恐らくゼーリゲンシュタットでは初めて鳴らされる三善作品について山田さんがドイツ語で紹介。

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エクとヘンシェルとは1996年の大阪のコンクール(ヘンシェルが優勝、エクが2位)で競い合った中で、この時にエクが弾いたのがこの作品という内容だったと思います。(山田さんに確かめなかったので、間違っていたらゴメンナサイ)

アンコールは初日と同様、ドヴォルザークの第2楽章「アレグロ・ヴィーヴォ」の一部。良いなぁ~、ドヴォルザーク。タンタンタカラ、チャンチャン♪という一節を耳に残し、二日目も終了。
そうそう、明日の朝は9時15分集合。9時45分の電車でハイデルベクですよォ~、乗り遅れないように!!

 

 

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