ナタゴラ快勝!

今朝はいつもより早起き、昨日の1000ギニーに見入ってしまいました。↓
見事にナタゴラが逃げ切りましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=ykSd5l_DBw4
事前の予想ではスタミナを疑問視する声もありました。私は血統を見る限りこれは大丈夫だろうと。むしろ問題は去年のチーヴリー・パーク・ステークスのレヴェルで、ナタゴラがクラシックに勝つにはもう少し成長が必要かな、と考えていました。
しかし終わってみれば、ナタゴラは強かった。13番枠ですからやや外ですが、巧くスタートを切って内埒に馬を寄せ、終始先頭をキープしたルメール騎手の好騎乗が光りますし、それに応えたナタゴラのスピードは流石です。同じ勝負服のスペイシャスとインフォーリブルが追い込んできましたが、スペイシャスに半馬身差を付けて逃げ切りました。
スピードだけではなくガッツも備えた牝馬ですね。
3着にはソアショー・アブーが更に半馬身差。2歳時の実績は伊達じゃないことを証明しました。インフォーリブルが4着。
芦毛のもう1頭、ナフードが5着でしたが、ゴール手前で前が狭くなり、やや不運があったようにも見えます。
前日に調教後のトラブルがあった人気の一角ムサバラは、2番手追走も8着に敗退。やはり事前の脚の痛みが尾を引いていたのでしょうか。
パスカル・ベイリー調教師にとっては、もちろんこれがイギリスのクラシック初制覇。これまでイギリスにはあまり縁がなかったことは、いつかの日記で紹介したとおりです。ナタゴラは師にとって風を変えた馬と言えるでしょう。
この後はオークスには向かいません。もっと長い距離もいけそうですが、やはりマイル路線を歩むのでしょうね。スペイシャスにはオークスで10対1というオッズが出ましたが、ファンショウ師によれば、この馬もマイル路線が本筋の意向。さてどうなりますか。
ナタゴラの勝利によって日本にも注目が集まりそう。これまでは競走馬が話題になることがありましたが、今回は生産面でも注目。何度も書いているように、この馬の父ディヴァイン・ライトはサンデー・サイレンス産駒の日本産。今はトルコで供用されているようですが、当然買戻しの話題が出てくるような気がします。
さてこの日は他にパターン・レースが二つ行われています。
ミドル・ディスタンス路線の重要なステップ、ジョッキー・クラブ・カップ(GⅡ、4歳上、1マイル4ハロン)はフランスから遠征してきたゲタウェイ Getaway が優勝。正にフレンチ・デイを演出しています。
馬主はウルマン男爵、調教師はアンドレ・ファーブルと言えば、シロッコ、マンデュロが記憶に新しい所。ゲタウェイは去年の凱旋門賞で4着に食い込み、ステイヤー路線から転身してきた馬です。この後はコロネーション・カップ→キング・ジョージ→凱旋門のコース。去年のマンデュロの無念を晴らせるか・・・。
ジョッキー・クラブ・カップの2着には3馬身半遅れてシックスティーズ・アイコン Sixties Icon (去年の勝馬)が入っています。ようやく復調の兆しか。
スプリンターが集結したパレス・ハウス・ステークス(GⅢ、3歳上、5ハロン)には、去年のジュライ・カップの覇者サクヒーズ・シークレット Sakhee’s Secret が出走してきました。もちろん1番人気、最後で首差負けでしたが、ハギー・モリソン師は大満足です。
このレースは3歳馬も出走できますが、勝ったのはその3歳、キャプテン・ジェラード Captain Gerard 。サクヒーズ・シークレットとは負担重量に1ストーンの差があったのですから、モリソンさんも納得でしょう。
ところでパレス・ハウス、4着にマツノスケ Matsunosuke 、5着にジダン Zidane という馬が入っています。ジダンについては前回のニューマーケット、アバーナント・ステークスで紹介していますが、マツノスケ(松之助)というのは新顔。これからのスプリンター路線を賑わせるのでしょうかねぇ~。日本と関係があるのかないのか・・・。

 

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