チェスターの三日間

この時期はどうしても競馬ネタが多くなります。仕方ありませんな。
さて今日、5月7日からの三日間、チェスター・競馬場のメイ・ミーティングが開催されます。チェスター競馬場と言っても、よほどの海外競馬通でなければピンと来ますまいネ。そこで解説。
チェスターはイングランド西部、チェシャー州の州都で、リバプールのチョッと南にあります。
実は、チェスターはイギリス最古の競馬場なんです。1541年の懺悔火曜日には、チェスター市長の要望で、銀の鐘を賞品とする競馬が行われたという記録が残っているそうです。これこそが記録に残っている限りでは、毎年開催されていた最古の競馬で、セント・ジョージの競馬として知られていました。
この競馬は後年、シティー・プレートと名を変え、1836年まで続いていたそうな。
その後チェスター競馬場の名物レースは、2マイル4分の1のチェスター・カップに取って代わられます。19世紀の競馬で、最も賭けの人気があったのは、一にダービー、二にチェスター・カップだったほど。
昔も今も、競馬が行われるのはルーディー Roodee と呼ばれる土地で、ディー川(River Dee)の北側の土手に当たります。競馬そのものは、大昔にローマ人が作った街の壁から観戦できる、イギリスでは最もコンパクトなコースなんですねぇ。
そういうわけで、チェスター・競馬場では5月初めの三日間、メイ・ミーティングが行われ、もちろんチェスター・カップも人気を集めています。
今年は今日(7日)、チェスター・カップ(ハンデ)の他にチェシャー・オークス(リステッド)がありますし、明日はハックスレー・ステークスとチェスター・ヴェイズが行われます。共にGⅢ。そして最終日、金曜にはディー・ステークスとオーモンド・ステークスが行われますが、これもGⅢのパターン・レースですね。
もう既に三日間とも枠順が発表されています。それぞれのレースの意味や結果などは入り次第報告、ということにしましょう。ただしウィーク・デイの開催ですから、こちらも仕事がある身、多少遅れるかも知れませんが・・・。

 

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