秋女・アカルリーナ
昨日の金曜日、フランスのローカル競馬では数少ないパターン・レースの一つが行われました。リヨン競馬場のアンドレ・バボアン賞 Prix Andre Baboin (GⅢ、3歳上、2000メートル)。
以前にも紹介していますが、最近ではボルドー競馬場とリヨン競馬場で交互に開催されている秋シーズンのパターン戦、今年はリヨンの番でした。馬場状態は soft 。
当初11頭の登録がありましたが、残念ながらバロッチ Barocci が出走を取り消し、10頭立てで行われています。古豪エージェント・シークレット Agent Secret が、7ポンドの負担重量増にも拘わらず9対5の1番人気に支持されていました。
レースはスタートでハナを奪い、一旦2番手に下げた2番人気(4対1)のアカルリーナ Akarlina が向正面の終わり地点で再び先頭に立ち、最後の50ヤードでややバテながらも辛うじて逃げ切りました。
本命エージェント・シークレットは3番手に付け、直線初めで2番手から追い上げましたが僅かに届かず、勝馬にハナ差2着惜敗。1馬身差3着には一旦逃げの手に出たスカーレット Skallet が粘り込んでいます。馬場を反映して前に行った馬の競馬。
アカルリーナはニコラス・クレメント厩舎、ティエリー・テュリエ騎乗の5歳牝馬で、これがGⅢ戦2勝目。去年の秋(9月)にもテュリエ騎手でクープ・ド・メゾン=ラフィットを制していた馬。秋に入ってから調子を上げてくるタイプで、前走シュトラスブール競馬場のリステッド戦に続き2連勝です。
去年はG戦勝ちのあとカナダ遠征(E.P.テイラー・ステークス)に踏み切りましたが、今年は時期が少し遅いこともあり、地元かイタリア、場合によっては香港遠征も視野に入れているようです。
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