ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィル(11)
ワルターとニューヨーク・フィルの演奏会記録集、いよいよ最終回です。経年順にチェックされたい方は、(3)から(11)まで見た後に(1)、(2)の順にご覧下さい。日記の都合でこのようになりました。
この回は1952-1953シーズン、ニューヨーク・フィルの第111シーズンに相当します。
1952年12月25・26日 カーネギーホール
バッハ/クリスマス・オラトリオ~シンフォニア(第2部・10曲)
コレルリ/合奏協奏曲ト短調作品6-8
ブルックナー/交響曲第8番
指揮/ブルーノ・ワルター
1952年12月28日 カーネギーホール
ワーグナー/楽劇「パルシファル」前奏曲
ワーグナー/ジークフリート牧歌
ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
R.シュトラウス/交響詩「死と変容」
R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
指揮/ブルーノ・ワルター
1953年1月1・2日 カーネギーホール
マーラー/子供の不思議な角笛~トランペットが美しく鳴り響くところ
マーラー/子供の不思議な角笛~誰がこの歌を作ったのだろう
マーラー/リュッケルト歌曲集~私は快い香りを吸い込んだ
マーラー/リュッケルト歌曲集~私はこの世に忘れられ
マーラー/交響曲第4番
指揮/ブルーノ・ワルター
ソプラノ/イルムガルト・ゼーフリート
1953年1月4日 カーネギーホール
モーツァルト/交響曲第35番
マーラー/交響曲第4番
指揮/ブルーノ・ワルター
ソプラノ/イルムガルト・ゼーフリート
1953年2月12・13日 カーネギーホール
モーツァルト/交響曲第38番
モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K364
ドヴォルザーク/交響曲第8番
指揮/ブルーノ・ワルター
ヴァイオリン/ジョン・コリリアーノ
ヴィオラ/ウイリアム・ランサー
1953年2月15日 カーネギーホール
モーツァルト/交響曲第38番
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番
指揮/ブルーノ・ワルター
ヴァイオリン/カミラ・ヴィックス
1953年2月19・20日 カーネギーホール
ハイドン/交響曲第102番
マーラー/大地の歌
指揮/ブルーノ・ワルター
アルト/エレナ・ニコライディ
テノール/セット・スヴァンホルム
1953年2月22日 カーネギーホール
ヴォーン=ウィリアムス/タリスの主題による幻想曲
マーラー/大地の歌
指揮/ブルーノ・ワルター
アルト/エレナ・ニコライディ
テノール/セット・スヴァンホルム
1953年3月2日 カーネギーホール
ブルックナー/テ・デウム
ベートーヴェン/交響曲第9番
指揮/ブルーノ・ワルター
ソプラノ/フランシス・イーンド
メゾ・ソプラノ/マーサ・リプトン
テノール/デヴィッド・ロイド
バリトン/マック・ハレル
合唱/ウェストミンスター合唱団(ジョン・フィンレー・ウイリアムソン指揮)
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1953年3月のブルックナー作品は、5日後の3月7日に同じカーネギーホールで、同じ歌手たちとレコーディングが行われています。
また、モーツァルトの「ハフナー」交響曲のスタジオ録音は1953年1月16日のニューヨーク・30番街スタジオでの収録とクレジットされていますから、同年1月4日の演奏会の流れを引き継いだ演奏でしょう。
それはハイドンの第102番交響曲にも言えることで、レコーディングは1953年2月18日の30番街スタジオですから、録音の翌日と翌々日のコンサートとほとんど同じ演奏だと言えるでしょう。
こういう事実を念頭に置いて、ワルターのレコードを改めて聴いてみるのも一興ではないでしょうか。
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