オスロ・フィルのロシア・プロ
8月も残り3日となった時点でのプロムス、この時期になると海外からの招待オーケストラが目立ってきますが、29日はノルウェーの老舗、オスロ・フィルが音楽監督ぺトレンコとオール・ロシア・プロを披露しました。
8月29日 ≪Prom 60≫
ストラヴィンスキー/組曲「火の鳥」(1919年版)
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第4番
~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第12番
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 Oslo Philharmonic Orchestra
指揮/ヴァシーリイ・ぺトレンコ Vasily Petrenko
ピアノ/レイフ・オーヴェ・アンスネス Leif Ove Andsnes
ぺトレンコというと時期ベルリン・フィルのシェフに選ばれたキリル・ぺトレンコに話題が行きがちですが、こちらは2013年からオスロの音楽監督を務めているヴァシーリイ。
もちろん得意とするロシアものでの勝負です。
最初のストラヴィンスキーは最も普通に演奏される1919年版の組曲。
続くラフマニノフは、今年のプロムスで全4曲のピアノ協奏曲が取り上げられるシリーズの一環。既に第2番はプロムス5でアブドゥライモフが、第3番はプロムス37でガヴリリュクが弾きました。残る第1番は2日後のお楽しみということで・・・。
第4番はオーケストラと同じ国のアンスネスがソロ、オリジナル・ヴァージョンではなく、良く知られている改訂版で演奏されました。アンスネスはパッパーノとラフマニノフの全4曲をEMIに録音していますから、得意のレパートリーでしょう。
ピアノのアンコールもラフマニノフ、と思いきや、アンスネスが選んだのはシベリウスのロマンス、作品24-9でした。
メインはぺトレンコの代名詞になっているショスタコーヴィチの第12番。いうまでもなく100年前のレーニン10月革命に因んでソ連政府から委嘱されたもので、今年が100年の節目と言う意味もあるのでしょう。
ぺトレンコはオスロ・フィルとではなく、前任のロイヤル・リヴァプール・フィルとショスタコーヴィチ交響曲全集を録音しており、全てNMLで聴けますから聴き比べも一興でしょう。この交響曲、プロムスでは1963年以来二度目の演奏だそうです。
オケのアンコールもあって、こちらはラフマニノフのヴォカリーズでした。
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