2017プロムスのコンセルトヘボウ(2)

前日に続いて9月2日もコンセルトヘボウのプロムス、ハイドンとマーラーの交響曲2本立て。いつか来た道という懐かしいプログラミングでした。

9月2日 ≪Prom 66≫
ハイドン/交響曲第82番
     ~休憩~
マーラー/交響曲第4番
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 Royal Concertgebouw Orchestra
 指揮/ダニエレ・ガッティ Daniele Gatti
 ソプラノ/ケン・ライス Chen Reiss

このコンーサートについては特に触れることもないでしょう。

マーラーはコンセルトヘボウにとっては特別な作曲家。未だウイーンで拒絶されていた時代からマーラーを積極的に紹介してきたのがこのオケで、メンゲルベルクとマーラー自身が交互に指揮し、毎年のようにマーラー全曲演奏会が行われてきました。
特に第4交響曲はメンゲルベルクの録音が残っており、当時の演奏スタイルが今日に伝わっています。マーラーが“自分の指揮より優れた演奏”と評したメンゲルベルク/コンセルトヘボウを無視するわけには行きません。

このことを指摘した人を知らないのですが、第2楽章のトライアングルの位置が現在普通に演奏されている譜面とは違っている箇所があり、それは冒頭。現行版は第4小節目に pp で鳴らされますが、メンゲルベルク盤は第4小節と第6小節との2箇所で叩かれます。
これはメンゲルベルクを継いだベイヌム盤でも同じ扱いなので、コンセルトヘボウで代々使われてきたパート譜であることが判ります。

その後のハイティンク以降はどうなのか、私は録音等で確かめたことがないので不明ですが、今回のガッティはコンセルトヘボウ・エディションではなく、一般的に演奏されているのと全く同じ位置でトライアングルが鳴りました。
チョッと期待して聴いていたので、ここはガッカリでしたね。

 

 

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