2017プロムスのコンセルトヘボウ(1)
今年のプロムスも遂に最終週に突入しました。正確に言えば1週間と2日、9日間を残すのみです。
ということは、最終日のラスト・ナイトを除けば後8日で、内6日間は海外オケの客演、あとはBBC響とロンドン・フィルと言うことで、演奏される作品も殆どがオケの定番レパートリー。取り上げることも少なくて済みそうです。
9月の最初の2日間は共にオランダの名門コンセルトヘボウの登場、プロムス常連と言う印象ですが、実はほぼ10年振りのプロムスなのだそうです。
9月1日 ≪Prom 64≫
リーム/In-Schrift
~休憩~
ブルックナー/交響曲第9番
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 Royal Concertgebouw Orchestra
指揮/ダニエレ・ガッティ Daniele Gatti
今回コンセルトヘボウを2日連続で振るのは、ヤンソンスの後を受けて2016年から新しく第7代首席指揮者に就任したガッティ。イタリア人シェフとしてはシャイイーに次いで二人目ですね。
私はこの指揮者には余り馴染みが無く、プロムスでも確か一度聴いたことがあるだけ。もちろんナマ演奏を見たこともありません。
初日の曲目は至ってシンプル。最初に演奏される作品も殆どがオケの定番レパートリーと書きましたが、前半のリームは客演オケとしては珍しいかも。
弦はチェロとコントラバスのみ、極めて重い音色の作品で、ヴェニスのバジリカのために書かれたものだそうです。リーム作品はユニヴァーサルから出版されていて、楽譜の宣伝はこちらから。
http://www.universaledition.com/composers-and-works/Wolfgang-Rihm/IN-SCHRIFT/composer/599/work/2884
リームは多作で、ヨーロッパでは大変な人気作曲家ですが、私は今一良く判りません。誰か「リームを10倍楽しむ方法」というのを教えてください。
後半のブルックナーは日本でも人気があります。私ももちろん大好きですが、ガッティの指揮は極めて遅いテンポ、特に終楽章はラテン系の指揮者とは思えない重厚な表現です。
ブルックナーは少し聴き取り難いのですが、どうやら弦は対向配置を採用しているようでした。
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