クリスマスコンサート2008

昨日はクリスマス・イヴ。私はキリスト教徒ではありませんので、何かしなきゃいけないということはありません。一般的日本人並みの対応です。
それで、というわけではありませんが、タイトルのコンサートを聴きに晴海に行ってきました。
リタイヤしてからの初めての外出です。

トリトン内の第一生命ホールはアクセスが悪いのですが、車で行く分にはノープロブレムですね。駐車料金も廉いですし、何よりチケット代金が都心ど真ん中のホールよりは低く抑えられているのが有難いところ。リタイア組には絶好の会場です。
昨夜のコンサートもシニア割引で一席2000円ですから。

メンデルスゾーン/弦楽のためのシンフォニア第3番ホ短調
グリーグ/組曲「ホルベアの時代より」作品40
バルトーク/弦楽四重奏曲第2番作品17
~休憩~
チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調作品48
講師/松原勝也、鈴木理恵子、川崎和憲、山崎伸子
アドヴェント弦楽合奏団

プログラムの冒頭挨拶に書かれた松原勝也氏の言葉、これが全てのコンサートです。
“このコンサートは、若い演奏家達と私達講師が、多くのスタッフに支えられながら、偉大な先人の残したすばらしい音楽の核心に少しでも近づこうと、苦しみ、しかし喜びを持って取り組んだ10日間、アドヴェントセミナーの終着点です。”

このセミナーは、私の記憶ではホールが誕生した時から毎年行われていて、集大成としてクリスマス・イヴに発表会が行われているものです。
私は何年か振りに聴きましたが、最初の数回も聴いています。その頃とスタイルは変わっていない感じでした。
最初のメンデルスゾーンは、参加した生徒たちだけによる合奏。即ち、弦5部は4-4-4-3-2という構成、17名のアンサンブルです。

続くグリーグには先生・松原がコンサートマスターとして座り、全体をリードしながら成果を披露します。
もちろん生徒たちは曲によって役割を交替し、アンサンブルの様々な要素を実地に体験する試み。

3曲目は先生たちによる弦楽四重奏曲。このメンバー、要するにプレアデス・ストリング・クァルテットそのものですよね。
ここ晴海でもSQWでもベートーヴェン全曲演奏の真っ最中です。
クリスマス・イヴに演奏されたバルトーク、これってかなりの名演だったと思います。集中力が凄かったし、技術はもちろん、何処を取っても「音楽」になりきっていた。
ということは、如何にベートーヴェンが難しいってことか。深く考えちゃいけませんよ。
このバルトークだけでも2000円は廉い!!

休憩の後は全員参加のチャイコフスキー。もし弦楽器を演奏できたら、この曲弾いていて気持ち良いだろうなぁ。そう思わせる音楽、演奏。

アンコールは毎年の定番(だと思います)、イヴならではの1曲をかなり凝ったアレンジで。
客席は随分入っていました。1階最前列の両端も埋まっていたくらいですから。
聴き手はこのホールの常連さんも多かったのですが、関係者というか、「クリスマス」というタイトルに惹かれて来た人たちも多かったよう。
その人たちにはややキツいコンサートだったかな。
“メンデルスゾーンもグリーグも知らないしぃ~、何でバルトークなんてやるのよォ~。最後のジヤーン、ジャーン、ジャーン、ジャジャジャジャーーンは知ってるけど、コマーシャルソングでしょ。”
こういう聴き手たちも、アンコールには満足したのじゃないかしら。照明付きのサービスもありましたからね。

 

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