ウィーン国立歌劇場公演「トスカ」

オッタヴァ・テレビで試聴できるウィーン国立歌劇場の公演、6月の3本目はトスカでした。
でした、というのは既に配信が終了したからで、私は配信初日の24日(月)の夜に見たものの、翌日から昨日まで慌ただしく信州に出掛け、感想をアップする時間がありませんでした。事後になりましたが、記録の為にもレポートしておきましょう。

トスカ/カリーネ・ババジャリアン Karine Babajanyan
カヴァラドッシ/ピョートル・べチャワ Piotr Beczala
スカルピア男爵/カルロス・アルバレス Carlos Alvarez
アンジェロッティ/ソリン・コリバン Sorin Coliban
堂守/アレクサンドル・モイシウク Alexandru Moisiuc
スポレッタ/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
シャルローネ/ハンス・ペーター・カンマラー Hans Peter Kammerer
看守/アイク・マルティロシアン Ayk Martirossian
羊飼い/マリアム・タホン Maryam Tahon (オペラ学校の生徒)
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/マルガレーテ・ヴァルマン Margarethe Wallman
舞台美術及び衣裳/ニコラ・ブノア Nicola Benois

この公演、当初トスカ役はニーナ・シュテンメと発表されていましたが、上記のババジャニアンに変更されたようです。オペラではよくあること。
今回はこれまでとは別のパソコンで試聴したため断言はできませんが、字幕のフォントが改善され、大き過ぎず小さ過ぎず、とても見易い状態になっていました。

演出家のヴァルマンと言う方は良く知りませんが、極めてリアリスティックでオーソドックスな演出。これなら保守的な私でも落ち着いて見ていられます。
3人の歌手はみな立派、歌だけでなく芝居が巧いのにも改めて感服しましたが、際立っていたのがべチャワ。歌劇「カヴァラドッシ」と題名を変更したいくらいで、間違いなく今回の主役ですね。例の「星は光りぬ」のあとでは喝采が終わらず、遂には二度目も歌ってしまうという異例な展開でした。
カーテンコールでもべチャワは最後。普通ならスカルピア→カヴァラドッシ→タイトルロールのトスカとカーテンコールを受け、最後に指揮者が呼ばれるでしょ。でも今日はスカルピア、トスカ、指揮者と続いて最後にカヴァラドッシが大歓声を浴びます。

どうやらこれは伏線だったようで、カーテンコールの後べチャワに宮廷歌手の称号を授与するセレモニーが行われました。オペラの殿堂入り、ですね。
ドイツ語なので内容はさっぱり判りませんが(字幕は出ません)、べチャワのスピーチの中にセーナ・ユリナッチという名前が聞き取れました。ウィーン国立歌劇場で歌った名花でしたが、べチャワの先生だったんですねぇ~。久し振りにユリナッチという名前を耳にして懐かしく思いました。今日は彼女が歌っている「魔笛」や「ばらの騎士」を引っ張り出して聴こうかな・・・。

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