ウィーン国立歌劇場公演「アイーダ」
今日(6月30日)から三日間、ウィーン国立歌劇場のアイーダを楽しみましょう。オッタヴァ・テレビが放映中の撮れたてホヤホヤ映像で、豪華スター揃い踏みの公演です。
2018-19シーズンのプログラムとしては最後、5月から始まった中継、6月はマノン、オテロ、トスカに続く4本目でもあります。
エジプト国王/ペーター・ケルナー Peter Kellner
アムネリス/エカテリーナ・グバノヴァ Ekaterina Gubanova
アイーダ/エレーナ・グーセワ Elena Guseva
ラダメス/グレゴリー・クンデ Gregory Kunde
ラムフィス/パク・ジョンミン Jongmin Park
アモナスロ/シモーネ・ピアッツォーラ Simone Piazzola
使者/ルカニオ・モヤケ Lukhanyo Moyake
巫女の長/マリアム・バッティステリ Mariam battistelli
合唱/ウィーン国立歌劇場合唱団
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/ニコラ・ジョエル Nicolas Joel
舞台美術及び衣裳/カルロ・トマジ Carlo Tommasi
振付/ジャン・ストリプリング Jan Stripling
拙宅で使っているパソコンは2台、前回は旅行と重なったためウインドウズを搭載したマウス社のノート型で一度見ただけでしたが、今回はアイマックの据え置き型、大きい画面で鑑賞しました。
ウインドウズとマックではOSの関係か、字幕のサイズが異なります。ウインドウズでは最適の大きさで表示されるのですが、マックでは大きく表示される傾向があるようですね。ただし画質も音質もマックの方が優れているので、字幕を見ながらウインドウズで、頭に入れてからマックでは字幕無しで見る、というのが理想的だと思いました。何度見ても1650円は有難い所。
主役はアイーダ、ラダメス、アムネリス、アモナスロの4人でしょうが、今回のキャストは世界的に活躍しているスターたち。私はオペラ界の事情には疎いので、ウィーン国立歌劇場の中継を見てオペラ・ファンのレヴェルに一歩でも近付きたいと思っているところです。
アイーダのグーセワはシベリアのクルガン生まれ。チャイコフスキー・コンクール3位のガラでサントリーホールでも歌っているソプラノだそうで、皆さんはよくご存じでしょう。アイーダに相応しく美人であるところが素晴らしい!!
ラダメスを歌うクンデはアメリカのイリノイ出身で、イタリア人だと勘違いされているそうな。去年のローマ歌劇日本公演でデ・グリューを歌ったドラマティック・テノールで、今やヴェテランの風格さえ感じられました。
アムネリスのグバノヴァは、ムーティ指揮のヴェルディ/レクイエム東京公演で歌ったロシアのメゾ。これまたオペラ好きにはお馴染みの名花でしょう。
アモナスロ役のピアッツォーラはイタリア人。ヴェローナ生まれのバリトンで、彼も世界的に活躍しているスターの一人ですか。指揮は前回のトスカに続いてアルミリアート、ウィーンでは人気があるんですね。
他では、司祭長ラムフィスを歌っているのが、オテロでロドヴィーコを歌っていた韓国のバリトン。ウィーンでアジア系の歌手が活躍しているのは頼もしい限り。堂々たるラムフィスでした。
第2幕と第3幕の間、例の凱旋の場の後で20分の休憩が入ります。その凱旋の場、合唱にしてもオーケストラにしてもバレーにしても、初日の所為か完璧なアンサンブルとはいかないようで、へぇ~、ウィーンでもこんなレヴェルなんだ、と言っては怒られるかな?
さて2018-19シーズンの中継はこれで終わりですが、今年の9月から始まる2019-20シーズンは何と、オッタヴァ・テレビでは48本もの放映が予定されているそうです。オペラだけじゃなくバレエ、ウィーン国立歌劇場のガラ・コンサートも鑑賞できます。
48本全てが楽しめる年間パスポートというシステムも導入されるそうで、年間料金は2万8千円、1本あたり585円というから嬉しいじゃありませんか。1本づつチケットを購入するより65%もお徳だそうな。年間パスポートを購入するとウィーン国立歌劇場のシーズン・プログラムがプレゼントされる由、詳しい申込方法は近日中に発表されるそうですから、こまめにホームページを検索しておきましょう。
ニーベルングの指環チクルス、大晦日のこうもり、シーズン最後はメータ指揮のファルスタッフ等々、今から涎が出てしまいましたわ。
ということで、来シーズンは9月7日の椿姫からスタートだそうです。
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