アグネスタキオン時代到来

久し振りに競馬のことです。それも日本の競馬。
時間を持て余す身分になったので、来年からは日本の競馬も真面目にウォッチングしていこうと思います。
昨日の有馬記念の報道の中に、サンデーサイレンス産駒の進撃が止まるというのがありました。初年度からのGⅠ連続勝利が14でストップしたという記事。
でもこれは当然のことでしょう。マツリダゴッホが勝てば15に伸びたのは理屈ですが、既に最後の産駒が5歳になっているんですから、来るべきものが来ただけ。
去年1年のデータを私なりに整理してみましたが、仮に「サイヤー・オブ・ザ・イヤー」というタイトルがあるなら、今年は断然アグネスタキオンが受賞するでしょう。
有馬記念をダイワスカーレットが圧勝したのはその象徴。
この1年を振り返れば、皐月賞のキャプテントゥーレ、NHKマイルとダービーを制したディープスカイ、エリザベス女王杯のリトルアマポーラ。GⅠ勝馬だけでもこれだけいます。
他にも、例えばクラシック・トライアル戦を見渡せば、ディープスカイの毎日杯、神戸新聞杯は別としても、アドマイヤコマンドの青葉賞、レインボーペガサスのきさらぎ賞、ダイワワイルドボアのセントライト記念。
アグネスタキオンという馬を思い出せば、この馬は無敗で皐月賞を制した馬でしょう。4戦全勝。皐月賞で故障したまま引退。これがなかったらどこまで強かったのか・・・。
アグネスタキオンの母はアグネスフローラですね。この母も桜花賞を制したクラシックホース。生涯成績が6戦5勝というのも、無事に競走生活を全うしたらどんな成績だったか・・・。
アグネスタキオンの初産駒は今年5歳。正に父サンデーサイレンスのラスト・クロップと同時に初産駒を出してます。この馬をSSの後継馬と言わずしてなんとする。
アグネスタキオンが優れているのは、牡馬も牝馬も走ること。毛色にも選りすぐりがないことでしょうか。
言うまでもなく、牡馬にキャプテントゥーレ、ディープスカイあり、牝馬にダイワスカーレット、リトルアマポーラがいる。
アグネスタキオンと同じ栗毛がダイワスカーレット、ディープスカイだけれど、リトルアマポーラは黒鹿毛、キャプテントゥーレは芦毛という具合。
ここまで来れば、来年のクラシックでアグネスタキオン産駒に注目しないわけにはいきません。
現在のところ、京都で黄菊賞に勝ったジェルミナル(牝・黒鹿毛)、府中で赤松賞を制したダノンベルベール(牝・栗毛)、阪神の野路菊賞勝ちのホッコータキオン(牡・栗毛)の3頭が目立ちます。
いずれにしても、アグネスタキオンは恐らく極めて高い能力を持ちながら、競馬場ではその全てを出し切ることができなかった。
過去の歴史を振り返っても、こういう馬が種馬になったときに、大ブレイクすることがあるもの。
SS産駒で競走馬として頂点に立った馬より、こういう無念型タイプがより大きな成功を収める、と私は考えてます。

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