4年目に入ったダウスゴーとBBCスコティッシュ

今年のプロムスも第3週目に入りました。今週は暫くBBC傘下のオーケストラが連日のように出演しますが、昨日のBBC交響楽団に続いては、BBCスコティッシュが二日連続での登場。何れも4年目のシーズンを迎えたトーマス・ダウスゴーが指揮します。初日は、

8月2日 ≪Prom 19≫
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
     ~休憩~
シューマン/ピアノ協奏曲
マクミラン/イゾベル・ゴーディの告白
 BBCスコティッシュ交響楽団
 指揮/トーマス・ダウスゴー Thomas Dausgaard
 ピアノ/アレクサンダー・メルニコフ Alexander Melnikov

このコンビは、今年の秋にBBCプロムス・ジャパン2019を開催することが決まっており、その雰囲気を実際に体験される方は必聴のプログラムと言えるでしょう。
前半のシュトラウス、キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」で使われて一般的になった開始部分。言うまでもなく、アポロ11号の月面着陸50周年記念の一環です。

後半は名曲の名演、メルニコフが弾く見事なシューマンで始まりました。アンコールは同じシューマンのトロイメライ。

そしてメインは、今年60歳になるマクミランにとっても、BBCスコティッシュにとっても忘れがたい記念碑、イゾベル・ゴーディの告白。実はこの大作、1990年8月22日にプロムスで、同じBBCスコティッシュの演奏で初演された作品なのですね。
日本では去年、日本フィルが下野竜也の下で演奏し、サントリーホールの聴衆に多大なる衝撃を与えましたっけ。その時に入手したスコアが手許にありますが、ブージーのオンライン・スコアで閲覧することが出来ますから、関心ある方はネットで検索してみてください。

また、BBCスコティッシュのツイッターにマクミランとのインタヴューがアップされていて、3分弱の映像の中でプロムスでの初演時の貴重な映像を見ることが出来ます。今から30年前、若きマクミランと初演を指揮したマクシミウク(当時の首席指揮者)の姿を是非。

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