迎春

2020年 迎春
あけましておめでとうございます。

毎年恒例、元旦はこのネタです。50年単位のアニヴァーサリーを迎える作曲家

バルトロメオ・トロンボンチーノ (1470-1534) 生誕550年 不明
ジュゼッペ・タルティーニ (1692-1770) 没後250年 2月26日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827) 生誕250年 12月16日
フリードリッヒ・ヴィット (1770-183) 生誕250年 11月8日
サヴェリオ・メルカダンテ (1795-1870) 没後150年 12月17日
チェーザレ・プーニ (1802-1870) 没後150年 1月26日
アンリ・ヴュータン (1820-1881) 生誕200年 2月17日
ヨーゼフ・シュトラウス (1827-1870) 没後150年 7月22日
マックス・ブルッフ (1838-1920) 没後100年 10月2日
フランツ・レハール (1870-1948) 生誕150年 4月30日
フロラン・シュミット (1870-1958) 生誕150年 9月28日
チャールズ・トムリンソン・グリフィス (1884-1920) 没後100年 4月8日
ロベルト・ゲルハルド (1896-1970) 没後50年 1月5日
ジョージ・セル (1897-1970) 没後50年 7月30日
ジョン・バルビローリ (1899-1970) 没後50年 7月29日
ジョージ・フレデリック・マッケイ (1899-1970) 没後50年 10月4日
ベルント・アロイス・ツィンマーマン (1918-1970) 没後50年 8月10日
ブルーノ・マデルナ (1920-1973) 生誕100年 4月21日
高田信一 (1920-1960) 生誕100年 1月24日

今年はベートーヴェンの生誕250年一色、わざわざここで紹介することもないでしょう。そこで藪睨みで見ていくと、先ず挙げなければならないのがヨーゼフ・シュトラウスの没後150年でしょう。ヨーゼフは建築家という立派な職業があって父と兄の音楽ビジネスには拘わらないと決めていましたが、兄が病気になって止むを得ず1シーズンの一時期だけ代役を務めました。彼が最初に書いたのがワルツ「最初で最後」。これで手を打った積りでしたが、翌年も兄の体調戻らずもう一年。第2作がワルツ「最後の後の最初」で、それからズルズルと作曲に励むことになります。
今年のニューイヤー・コンサートは、父や兄より才能があったヨーゼフを偲んで例年より多くの作品が演奏されることになっていますね。

同じくオペレッタやワルツで有名なレハールも、今年が生誕150年に当たります。ウィーン・フィルは、レハールに対してはヨーゼフ・シュトラウスとは真逆の態度、完全無視を決め込んでいます。ここでは書きませんが、今年のニューイヤーでラデツキー行進曲のアレンジが替わるというのとほぼ同じ理由。知りたい方は各自調べてください。私は二期会が上演を予定している「メリー・ウィドウ」で密かにアニヴァーサリーを祝いましょう。

一時はベートーヴェンと間違えられていた「イエナ交響曲」の作者ヴィット、ヴァイオリン協奏曲第1番のみが知られるブルッフ、レハール同様に音楽以外のことで名前が残っているトロンボンチーノなと多士済々。没後50年のセルとバルビローリは、指揮者としてでなく作曲家として名前を挙げました。この際ですから、二人の「作品」も探してみては如何でしょう。

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