今日の1枚(53)

今日は珍しい鳥を目撃しました。私の記憶には無いもので、実物を見たのは初めて。
帰って直ぐ図鑑で絵探しをしたのですが、鳥の知識はほとんどゼロなので自信はありません。ですが、どうもキレンジャクという種類らしい。
図鑑によると、「頭上の羽冠顕著」とあります。ウン、確かに頭の後ろの毛が立っていた。これを見たから珍しい鳥だ、と直感したわけ。
大きさも大体図鑑の通り。隣にヒヨドリがいたけれど、これよりは小さい。

良く似た種類にヒレンジャクというのもいるそうで、両種の違いは尾の先端が黄色と赤。だから「キ」と「ヒ」という名前なのであ~る。
尾の色までは気が付かなかったなぁ~。
シベリアで繁殖し、秋季に日本に渡って来て越冬。春季渡去期の直前には市街地にも飛来して群を成す、とあるから、どうもこれに遭遇したらしい。
近畿地方ではヒレンジャクの方が遥かに数が多く、キレンジャクは「ヒ」に混じって少数見られるのみ、だそうです。
尾が赤ければ目だったろうし、どうも図鑑の解説から推測するとキレンジャクだったんじやないか。ま、そういうことにしておきましょう。今シーズン再び遭遇することがあったら、特徴を良く観察しておくことにして・・・。

さて前置きが長くなってしまいましたが、今日はシベリアに帰るキレンジャクに因んでシベリウスを聴きましょう。単なる偶然ですけどね。

①シベリウス/交響詩「エン・サガ」作品9
②シベリウス/交響詩「タピオラ」作品112
③シベリウス/交響詩「フィンランディア」作品26
④シベリウス/悲しきワルツ作品44-1

エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団の演奏、ユニバーサル・ミュージックからデッカのロゴで発売されている UCCD-3526(476 9425) というものですが、これも表記がいい加減な1枚。
データでは、
①と②が1952年12月
③と④が1957年6月

いずれもアムステルダムでのモノラル録音となっています。①②はデッカのモノラルであることは間違いありませんが、③④はステレオ録音。データを信ずれば、明らかにフィリップス録音でしょう。

①は既にマーラー/第4交響曲とのカップリング盤で取り上げたものと同じですから、ここでは省略。

②は本来①とのカップリングでデッカからLPで初出したものです。LXT 2776 という品番。
①と同じことが言え、超低音は物足りないものの、如何にもデッカらしい隅々まで明瞭に分離する好録音。
例えば513小節から522小節まで続くヴァイオリンのトレモロも、集中して聴いていれば何処を演奏しているかキチンと聴き取れます。もちろん演奏が優れているからこそであることは疑いない所。

③と④は誰が聴いてもステレオ録音であることが判るでしょう。本盤の何処をひっくり返しても、解説を読んでもステレオのスの字も出てきません。
ただし録音年代から判断して、フィリップスによるベイヌムのステレオ録音の2枚目だと想像され、音はややオーバーフロー気味(特にフィンランディア)。金管など荒れた感じに聴こえてしまいます。
成功したとは言い難いステレオ。

参照楽譜
②ブライトコプ&フヘルテル No.3328
③ブライトコプ&フヘルテル No.3318
④ブライトコプ&フヘルテル No.1853(指揮者用大型スコア)

 

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