エクのミュージアム・コンサート
早春の一日、上野でミュージアム・コンサートを楽しんできました。この音楽祭の一環です。↓
http:// www.tok yo-haru sai.com /
これを知ったのは、まだ寒い頃に出掛けたクァルテット・エクセルシオの試演会でのこと。ウェーベルンの初期作品の感想で、“まるでマーラーの第10交響曲みたいですね”と発言したのが切っ掛けでした。
“こんどマーラーのアダージョの弦楽四重奏曲版を弾きますよ”という大友氏のアドバイス。
詳細はエクでもよく判らん、というのでパンフレットを入手。探してみたらありましたよ。虫眼鏡で見なければ判らないような小さい字の案内。
「生活と芸術-アーツ&クラフツ展」記念コンサート
《ヨーロッパ~ウィーン分離派と音楽》
マーラー/交響曲第10番よりアダージョ(弦楽四重奏版)
ツェムリンスキー/弦楽四重奏曲第1番イ長調作品4
ヨハン・シュトラウス/ワルツ「春の声」
クァルテット・エクセルシオ
会場は東京都美術館の講堂です。全て自由席で、入場料は千円。午後2時開演という余程の暇人か、リタイヤードしか聴けない会です。
(この講堂は美術の展示会場とは分離されていて、美術展を見る場合は別途入場料が必要)
少し早めに着いて上野公園を散策。ソメイヨシノは未だですが、寒緋桜が満開で、エドヒガンが白い花をチラホラと付けている段階でした。
それでも何人か並んでいるので、そのまま列の後に付きます。当日券も出ていて、暫くすると結構な入場者が続々と。クァルテットと言えば見かける人もかなりいますし、評論家氏の姿もいくつか。見る人は見ているんだ。
入り口で配られたのは音楽祭の総合プログラムで、120ページと読み応えがあります。書き手も多士済々。今日の会は大阪音大助教授(この4月から)・西村理氏による「世紀末ウィーン-マーラーと2人の政治家」という斬新な視点。
最初のマーラーは誰のアレンジかと思いましたら、何と日本人。桜井健二氏というマーラー研究家。スコアもシッカリ全音から出ているんだそうです。知らなかったぁ~。
さすがに大曲ですから、物見遊山で紛れ込んだ人には辛かったかも。本来のオーケストラをクァルテットでやるとどうなる、という見本みたいに感じました。例の「あるまぁ~~ッ!」の叫びは、大友チェロが必死でハイポジションと格闘していました。
この会、1時間チョッとですから休憩はありませんが、マーラーとツェムリンスキーの曲間に第2ヴァイオリンの山田百子さんがマイクを手に登場。コンサートの趣旨と簡単な作品解説をしてくれました。実に要領の良く纏まったお話。
ツェムリンスキー、これは素晴らしかった。さすがに弦楽四重奏のために書いた作品。マーラーとは音楽の密度が違います。もちろんクァルテットとして、という意味ですよ。
いわばブラームスよりブラームスらしい音楽で、エクセルシオも大名演。これで千円はドロボウですな。
最後は“春が来た~”ということで、四重版「春の声」。エクセルシオでシュトラウスのワルツなんて、他じゃ聴けない贅沢です。
このまま開催中の展示会「ウィリアム・モリスから民芸まで」を見ても良かったのですが、夕食の準備などもあるので上野を後に。
この音楽祭、まだ始まったばかりで、4月16日まで多様なコンサートが開催されます。
東博のバッハ、渡辺玲子の会なんか聴きたいな、と思ったら横浜のトゥーランドットと重なってるゥ。
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これを知ったのは、まだ寒い頃に出掛けたクァルテット・エクセルシオの試演会でのこと。ウェーベルンの初期作品の感想で、“まるでマーラーの第10交響曲みたいですね”と発言したのが切っ掛けでした。
“こんどマーラーのアダージョの弦楽四重奏曲版を弾きますよ”という大友氏のアドバイス。
詳細はエクでもよく判らん、というのでパンフレットを入手。探してみたらありましたよ。虫眼鏡で見なければ判らないような小さい字の案内。
「生活と芸術-アーツ&クラフツ展」記念コンサート
《ヨーロッパ~ウィーン分離派と音楽》
マーラー/交響曲第10番よりアダージョ(弦楽四重奏版)
ツェムリンスキー/弦楽四重奏曲第1番イ長調作品4
ヨハン・シュトラウス/ワルツ「春の声」
クァルテット・エクセルシオ
会場は東京都美術館の講堂です。全て自由席で、入場料は千円。午後2時開演という余程の暇人か、リタイヤードしか聴けない会です。
(この講堂は美術の展示会場とは分離されていて、美術展を見る場合は別途入場料が必要)
少し早めに着いて上野公園を散策。ソメイヨシノは未だですが、寒緋桜が満開で、エドヒガンが白い花をチラホラと付けている段階でした。
それでも何人か並んでいるので、そのまま列の後に付きます。当日券も出ていて、暫くすると結構な入場者が続々と。クァルテットと言えば見かける人もかなりいますし、評論家氏の姿もいくつか。見る人は見ているんだ。
入り口で配られたのは音楽祭の総合プログラムで、120ページと読み応えがあります。書き手も多士済々。今日の会は大阪音大助教授(この4月から)・西村理氏による「世紀末ウィーン-マーラーと2人の政治家」という斬新な視点。
最初のマーラーは誰のアレンジかと思いましたら、何と日本人。桜井健二氏というマーラー研究家。スコアもシッカリ全音から出ているんだそうです。知らなかったぁ~。
さすがに大曲ですから、物見遊山で紛れ込んだ人には辛かったかも。本来のオーケストラをクァルテットでやるとどうなる、という見本みたいに感じました。例の「あるまぁ~~ッ!」の叫びは、大友チェロが必死でハイポジションと格闘していました。
この会、1時間チョッとですから休憩はありませんが、マーラーとツェムリンスキーの曲間に第2ヴァイオリンの山田百子さんがマイクを手に登場。コンサートの趣旨と簡単な作品解説をしてくれました。実に要領の良く纏まったお話。
ツェムリンスキー、これは素晴らしかった。さすがに弦楽四重奏のために書いた作品。マーラーとは音楽の密度が違います。もちろんクァルテットとして、という意味ですよ。
いわばブラームスよりブラームスらしい音楽で、エクセルシオも大名演。これで千円はドロボウですな。
最後は“春が来た~”ということで、四重版「春の声」。エクセルシオでシュトラウスのワルツなんて、他じゃ聴けない贅沢です。
このまま開催中の展示会「ウィリアム・モリスから民芸まで」を見ても良かったのですが、夕食の準備などもあるので上野を後に。
この音楽祭、まだ始まったばかりで、4月16日まで多様なコンサートが開催されます。
東博のバッハ、渡辺玲子の会なんか聴きたいな、と思ったら横浜のトゥーランドットと重なってるゥ。
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