KDチャレンジ
イギリスの平場競走も動き出しています。と言ってもまだ暫くは芝コースではなく、ポリトラックと呼ばれる全天候型のコースですが。
昨日のケンプトン競馬場で今年新設された興味深いレースが行われましたので、短報。
レース名は、ケンタッキー・ダービー・チャレンジ・ステークス。その名のとおり、勝った馬にはアメリカのビッグ・レースであるケンタッキー・ダービーへの優先出走権が与えられるのです。
アメリカの競馬場は何処もそう広くはなく、ケンタッキー・ダービーの行われるチャーチル・ダウンズ競馬場も最大出走頭数は20頭。その一つの枠を、このレースに勝った馬が獲得できる仕組み。
イギリスのレース体系では、まだこのレースはグレード・システムには組み込まれません。そもそもポリトラックのレースでパターン競走に含まれているのは、この土曜日に行われるウインター・ダービーなど3レースに過ぎませんからね。
従って第1回のKDチャレンジはコンディションズ・ステークスの分類で、3歳馬のみ、1マイル1ハロン、クラス分けは2となります。
出走馬は14頭。馬場状態は「スタンダード」と発表されていました。
レースはソーカーター Sohcahtoa (読み方判りません。一応こうしておきます)の果敢な逃げで始まりましたが、1番人気(11対2)に支持されたマファーズ Mafaaz がこれを捉え、急襲してきたスプリング・オブ・フェイム Spring of Fame を首差抑えて優勝。3着はやはり首差で逃げ粘ったソーカーター。4着には更に頭差でマスタリー Mastery が入線しています。
勝ったマファーズに騎乗したリチャード・ヒルズ騎手、ドバイから乗り込んでの勝利。
調教師はジョン・ゴスデン師、1980年代はアメリカで開業していた人ですから、ケンタッキー・ダービーはお手の物でしょう。
馬主シェイク・ハムダン・アル・マクトゥーム殿下もアメリカに生産拠点を持つ大オーナー、この優先出走権を放棄する理由は何もありますまい。
4月にキーンランド競馬場で行われるブルーグラス・ステークスを使って本番、という青写真を描いたようです。
2着に追い込んだスプリング・オブ・フェイムは敗れて尚強しの印象でしたが、敢えて渡米してまでケンタッキーを目指すことはなさそう。
スウェーデン出身の調教師・マグナッソン師によれば、留まってイギリスのクラシックを目指す由。有力なクラシック候補の1頭と申せましょう。
ところで新設されたレースのアイディア、日本でも考えられないのでしょうか。日本にもダート競走はたくさんあり、世界で、特にアメリカでなら通用する馬も少なくありません。日本からケンタッキー・ダービーを目指す馬がいてもおかしくないのです。
日本競馬会のすることは如何にもお役所仕事。独創性と冒険心が不足していると言わざるを得ません。アメリカの競馬会と交渉して、KDチャレンジと同格のレースを設立するくらいの努力があっても良いのではないでしょうか。
競馬に限らず、日本のスポーツ界は井の中の蛙。組織としてもっと世界に目を向ける姿勢を示して欲しいのですが・・・。
昨日のケンプトン競馬場で今年新設された興味深いレースが行われましたので、短報。
レース名は、ケンタッキー・ダービー・チャレンジ・ステークス。その名のとおり、勝った馬にはアメリカのビッグ・レースであるケンタッキー・ダービーへの優先出走権が与えられるのです。
アメリカの競馬場は何処もそう広くはなく、ケンタッキー・ダービーの行われるチャーチル・ダウンズ競馬場も最大出走頭数は20頭。その一つの枠を、このレースに勝った馬が獲得できる仕組み。
イギリスのレース体系では、まだこのレースはグレード・システムには組み込まれません。そもそもポリトラックのレースでパターン競走に含まれているのは、この土曜日に行われるウインター・ダービーなど3レースに過ぎませんからね。
従って第1回のKDチャレンジはコンディションズ・ステークスの分類で、3歳馬のみ、1マイル1ハロン、クラス分けは2となります。
出走馬は14頭。馬場状態は「スタンダード」と発表されていました。
レースはソーカーター Sohcahtoa (読み方判りません。一応こうしておきます)の果敢な逃げで始まりましたが、1番人気(11対2)に支持されたマファーズ Mafaaz がこれを捉え、急襲してきたスプリング・オブ・フェイム Spring of Fame を首差抑えて優勝。3着はやはり首差で逃げ粘ったソーカーター。4着には更に頭差でマスタリー Mastery が入線しています。
勝ったマファーズに騎乗したリチャード・ヒルズ騎手、ドバイから乗り込んでの勝利。
調教師はジョン・ゴスデン師、1980年代はアメリカで開業していた人ですから、ケンタッキー・ダービーはお手の物でしょう。
馬主シェイク・ハムダン・アル・マクトゥーム殿下もアメリカに生産拠点を持つ大オーナー、この優先出走権を放棄する理由は何もありますまい。
4月にキーンランド競馬場で行われるブルーグラス・ステークスを使って本番、という青写真を描いたようです。
2着に追い込んだスプリング・オブ・フェイムは敗れて尚強しの印象でしたが、敢えて渡米してまでケンタッキーを目指すことはなさそう。
スウェーデン出身の調教師・マグナッソン師によれば、留まってイギリスのクラシックを目指す由。有力なクラシック候補の1頭と申せましょう。
ところで新設されたレースのアイディア、日本でも考えられないのでしょうか。日本にもダート競走はたくさんあり、世界で、特にアメリカでなら通用する馬も少なくありません。日本からケンタッキー・ダービーを目指す馬がいてもおかしくないのです。
日本競馬会のすることは如何にもお役所仕事。独創性と冒険心が不足していると言わざるを得ません。アメリカの競馬会と交渉して、KDチャレンジと同格のレースを設立するくらいの努力があっても良いのではないでしょうか。
競馬に限らず、日本のスポーツ界は井の中の蛙。組織としてもっと世界に目を向ける姿勢を示して欲しいのですが・・・。
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