チェスター最終日

性懲りもなくチェスター・レポート、今回は金曜日、最終日のパターン・レース二鞍の簡単な紹介です。申すまでもなく、サラブレッドに興味のない方は読まないように。時間の無駄です。
まずディー・ステークス(GⅢ、3歳、1マイル2ハロン75ヤード)。チェスター競馬場の紹介を読まれた方は気が付かれたでしょうが、競馬場の横を流れるディー川 River Dee から取ったレース名。いや、リヴァー・ディーの対岸にある競馬場、が正しい表現ですがね。
これも3歳馬限定のレースですから、ダービー・トライアルの一つ。昨日のチェスター・ヴェイズがダービーとほぼ同じ距離で行われるのに対し、こちらは2ハロンほど短い、凡そ2000メートルのレースです。
ディー・ステークスに勝ってダービーも連覇した馬といえば、古いところではパーシャを思い出しますが、5年前にマイケル・スタウトさんが調教したクリス・キン Kris Kin が記憶に新しいでしょう。で今年、クリス・キンの再現か、スタウト調教のタジャウィード Tajaaweed が制しました。2着アンナファー(何と発音するのか難しいんですが、一応こう表記しておきます。Unnefer というスペル)とは短頭差でした。
この2頭、3着以下には5馬身差を付けていますから、強ちダービーでも侮れないと思います。その3着は、本命に支持されていたオブライエン/ムルタ・コンビのアシル・アイランド Achill Island 。
タジャーウィードのダービーでのオッズも一気に上昇し、16対1が大勢、10対1を付けたブックメーカーもあるようです。最終的なダービー出否はオーナーであるシェイク・ハムダン・アル・マクトゥーム氏が決定することですが・・・。
チェスター・メイ・ミーティングの最後のパターン・レースはオーモンド・ステークス(GⅢ、4歳上、1マイル5ハロン89ヤード)。こちらは11頭立ての大本命、マッカーサーが2着以下に4馬身差をつけて圧勝しています。オブライエン師、ムルタ騎手の黄金コンビですね。
マッカーサー、3歳の去年はセントレジャー6着があるものの、勝鞍がありませんでした。しかし父・モンジュー、母・アウト・ウエストと言えばダービー馬モティヴェイター Motivator の全弟。古馬の仲間入りを果たした今年が勝負でしょうか。マッカーサー、その名前をシッカリ頭に刻み付けておきましょう。
以上、3日間のチェスター・レポートでした。今日は今日で、舞台をリングフィールド競馬場に移し、ダービーとオークスの夫々のトライアルが行われます。リングフィールド競馬場のことも含め、それはまた明日のレポートということで。
そして日曜日、5月11日にはロンシャン競馬場で、フランス2000ギニーとフランス1000ギニーが纏めて行われます。正にクラシック・シーズンたけなわ、忙しい週末が続きます。って、勝手に忙しがっているだけですけどね。

 

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