ノハカタカラクサ

この花も最近良く路傍で見かけるようになりました。名前が判らず苦労しましたが、何とか長田版検索図鑑で探し当てたもの。
白色の小さな花が目印で、花弁が3枚。地面を這い回るように生えていて、葉に艶があるのが特徴です。
花が一輪咲いている、というような光景ではなく、咲いている場所ではかなり纏まっていますね。群生と言っても良いような場所もあります。
これもナガミヒナゲシなどと同様、日本古来の野草じゃありません。図鑑の解説によると、南アフリカ原産、暖かい地方で野生化している由。
観葉植物として渡来したものが逃げ出しているんでしょうね。
そういう事情ですから、図鑑によっては載っていないものもあります。私もよく使う山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」には出ていませんでした。
一般的には「トキワツユクサ」という名前の方が通りが良いようです。実際、分類としてはツユクサ科に属するようで、学名は Tradescantia fluminensis 。トラデスカンティア・フルミネンシスと読みますが、フルミネンシスとは「リオデジャネイロの」という意味とのこと。
「トキワ」は常緑の意味ですから、緑が枯れることはありません。
長田氏の解説によると、葉に白い縦じまの出るシロフハカタカラクサという種類があって、これを放置しておくと斑のないものが多くなり、ノハカタカラクサに変わってしまうのだそうです。
そんな事ってあるのかしら????
多分漢字では「野博多唐草」なんでしょう。外国から博多に入ったという故事が伝わってくるような名前。

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