アカバナユウゲショウ

これも散歩で見かける花ですが、どこにでもあるというものでもないようです。私のテリトリーでも限られていますが、ある所にはあるもので、纏まって咲いているのを見ることができます。
比較的容易に名前が判りましたが、チョッと引っ掛かるところがあるのですね。
それは漢字で書くと判るように、赤花夕化粧。「夕」が付いているでしょ。そう、夕方に花を開くのでこの名がある、というのが図鑑の解説。
ところが私が出遭うのは朝の散歩の時です。午前7時前後でしょう。ユウゲショウにはそぐわない名前。朝化粧なら何の疑問も持たないのですが・・・。それとも植物学者というのは朝が苦手なんでしょうかねぇ~。
解説にある花期にも疑問。ある図鑑では5~9月とあり、別のものは7~9月となっています。私が初めて目に留めたのは、恐らく4月の初め頃だったでしょうか。もしかすると3月末かも。
名前も判ったことだし、来年はキチンとメモを取っておきましょう。
どうも図鑑に掲載されている「花期」というのは遅めに書かれているような気がします。それとも温暖化の所為で花期が全体に早まってきているのでしょうか。
名前のように淡い紅色の花を付けています。花弁は4枚。かなり背が高いので、あれば目に入りやすい植物です。チョッと見て「雑草」というイメージじゃありませんね。
これも日本古来の植物じゃなく、南米が原産なんだそうです。なんでも明治時代から栽培されていたのだそうで、当然ながら園芸用に鑑賞されていたものが逃げ出して野生化、今日に至るという経緯ですな。
それにしても都内で見る路傍の花って、そんなんばっかしや。
学名は Oenothera rosea オエノテラ・ロセア。属名オエノテラは、ギリシャ語の酒(oinos)と飲む(thera)の合成語。種名ロセアはもちろんバラ色のこと。
つまり、「酒を飲んでバラ色になる」という意味でしょ。ははぁ~ん、それで「夕化粧」なのか。朝から酒を飲んでいる人ってあんまり見かけませんからね。
妙に納得です。

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