強者弱者(114)

蓴菜

 蓴菜膳に上る。東京の茶屋にて用ふるものは利根地方の沼沢に生ずるもの多し。蓴菜を噛みて菖蒲のをどりを見たるもうれし。『花を一もと忘れて来たがあとで咲くやら開くやら』余情綿々として尽きず。

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「蓴菜」は難しい字ですが、「じゅんさい」と読みます。スイレン科の水草で、若芽や若葉は美味。食料として珍重されます。

『花を一もと忘れて来たがあとで咲くやら開くやら』。これも潮来節の一節ですね。だから菖蒲の踊りとなるわけです。

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