英米音楽学校の共演

続けて書いちゃいます。月曜日(7月16日)のプロムスはこんな内容。

≪Prom 4≫ 
レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」
ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
     ~休憩~
ジョン・アダムス/City Noir
 管弦楽/ジュリアード管弦楽団、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック管弦楽団
 指揮/ジョン・アダムス
 ピアノ/イモージェン・クーパー

イギリスとアメリカを代表する音楽学校の学生オケによる合同演奏です。以前に一度あった試みだそうで、その時はイギリスを代表してサー・コーリン・デーヴィスが振った由。今回はその返礼の意味もあってアメリカの作曲家/指揮者のジョン・アダムスの指揮。
コンサートマスターは、前半は英国のロイヤル・アカデミーが、後半はアメリカのジュリアードの代表が受け持つという具合。プログラムには出演メンバーの名前が掲載されていますが、日本人と思われる名前も二人ほどあります。

曲目だけ見ても直ぐにはピンと来ませんが、冒頭はローマがテーマ、アダムス作品は1950年代のロサンジェルスをイメージした作品なんですねェ~。真ん中のラヴェルは仲を取り持ってパリがテーマと考えれば、共通のテーマは「街」ということになるんでしょう。
これにニューヨークとロンドンが参加するのですから、多少は五輪を意識しているのかも知れません。

私はアダムスの指揮は自作以外には聴いたことがありませんので、へェ~、こういうものも振るのかという感じでした。

レスピーギは膨大な編成ですので、ネット中継では物足りないのは止むを得ませんね。次のラヴェル、チョッと危ないアンサンブルもあったりしましたが無事終了。

アダムスの曲は「暗黒の街」とでも訳すのでしょうか。三つの楽章を持ち、30分ほどかかる交響曲として構成されているもの。2009年の作品で、ロサンジェルス・フィルの委嘱、2009年10月にグスターヴォ・ドゥダメル指揮で初演されています。ブージー・アンド・ホークスから出版されているようですね。
楽章は夫々タイトルが付せられていて、第1楽章が「The City and its Double」、第2楽章「The Song is for You」、第3楽章「Boulevard Night」。下手に訳しませんよ、恥を搔くのがオチですから。

金管楽器、特にトロンボーンやトランペット、アルト・サックスのソロが活躍するもので、ユーチューブにも映像があります。
私にはどうもアダムスはスンナリ耳に入ってこないのですが、これもシンフォニーというよりはバレエ、あるいはジャズそのもののようにも聴こえました。
日本じゃ未だ紹介されていないと思いますが、いずれ下野くん辺りが振りそうですね。プロムスの先例に引っかけて「世界の街」特集かなんかで。下野なら日本の何処の街で取り上げるか判りませんよ。東京でやったとしても、私はパスかなぁ~。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください