シリュス・デ・ゼーグルに続け

昨日はフランス・ローカル競馬の最大のイヴェント、ヴィシー大賞典 Grand Prix de Vichy-Auvergne (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。
もちろんヴィシー競馬場、夏の夜の午後8時スタートのイヴェント。馬場は good to soft と相も変わらず重い馬場です。取り消しが1頭、7頭立て。

3対5の1番人気に支持されたのは、前走ロンシャンでラ・クープ(GⅢ)に勝ったノー・リスク・アット・オール No Risk At All 。この時3馬身半差で破ったメアンドル Meandre がそのあとサン=クルー大賞典に勝ちましたから、ここでは格上と見做されて当然でしょう。
昨秋から5連勝中、今年のフランス・ダービーを制したエリック・ルルーシュ厩舎のアイザフォスキ Aizavoski が相手で5対2の2番人気で続きます。

レースはドン・ボスコ Don Bosco の逃げを後方で待機した本命ノー・リスク・アット・オールが直線で外に出し、残り1ハロンで先頭に立つと、鞍上イオリッツ・メンディザバル騎手が最後は馬を抑える余裕を見せての楽勝。2着は2馬身半差で最後方から追い込んだオーケー・コラル OK Coral 、更に半馬身差で逃げたドン・ボスコが3着。2番人気アイザフォスキは5着敗退でした。
ノー・リスク・アット・オールを管理するジャン=ポール・ガロリーニは、自身が同馬のオーナーでもあります。つまりオーナー・トレーナーという存在。

思い出していただきたいのは、去年のヴィシー大賞典を制したのがシリュス・デ・ゼーグル Cirrus Des Aigles だったこと。このあとシリュス・デ・ゼーグルはGⅠに3勝、フランス最強古馬の1頭に数えられるまでに成長しました。また、シリュス・デ・ゼーグルはヴィシーに勝つ前にラ・クープを勝っていたこともノー・リスク・アット・オールとの共通点。
せん馬であるため凱旋門賞に出走できないシリュス・デ・ゼーグルに対し、ノー・リスク・アット・オールはレッキとした5歳牡馬、凱旋門に挑戦する資格は充分です。今年の凱旋門賞、大穴中の大穴はこの馬かも。

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