古楽器によるペレアスとメリザンド
金曜日に始まった今年のプロムス、二日目は「マイ・フェア・レディー」だったのでパス。三日目の放送を聴きました。タイトルにあるようにドビュッシーの生誕150年を記念したプログラム、いきなり超大物の登場です。
長丁場なので二度に分けて聴きました。
≪Prom 3≫
ドビュッシー/歌劇「ペレアスとメリザンド」
管弦楽/オーケストル・レヴォルシオネール・エ・ロマンティーク
指揮/ジョン・エリオット・ガードナー
ペレアス/フィリップ・アディス(バリトン)
メリザンド/カレン・ヴォーシュ(ソプラノ)
ゴロー/ローラン・ナウリ(バス・バリトン)
アルケル/サー・ジョン・トムリンソン
ジェネヴィエーヴ/エロディー・メシャン(アルト)
イニョルド/ディマ・バヴァブ(ソプラノ)
医者及び羊飼い/ナユエル・ディ・ペーロ(バス)
合唱/モンテヴェルディ合唱団
現地では午後7時開演でしたから、終わったのは10時を過ぎていたと思います。プロムスでは午後11時開演などというのもありますから、ロンドンでは時間はあって無いようなもの。大人の街という感じですね。
休憩は第3幕の後に1回だけ。
ペレアス役のアディスとアルケル役のトムリンソン以外の歌手は全てプロムス・デビューだそうです。
私が知っている歌い手は、ゴローのナウリとアルケルのトムリンソンだけ。他の人の名前は自己流の読み方ですから、気になる人はプロムスのホームページで確認してください。
何と言っても古楽の団体が演奏するドビュッシーが話題。私は古楽は余り興味はありませんが、このドビュッシーは秀逸だったと思います。そのピュアな響きがドビュッシーの音楽にマッチしていて、新鮮な感じがしました。
ミニ・ステージの演出らしく、足音なども聴こえてきました。歌手がまた皆巧い。プロムスでは楽章間に拍手が入ることが多いのですが、この公演は各幕の間にも拍手なし。客席も相当な集中力で耳を傾けているのが判ります。
その分、最後の喝采は爆発的。ネット中継ながら充分楽しめた公演でした。
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