ウェールズの音楽家たち
不在中のプロムス、これでやっと追い付きます。
≪Prom 32≫
バーンスタイン/ミサ曲
管弦楽/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、ウェールズ・ナショナル・ユース管弦楽団
合唱/BBCウェールズ・ナショナル合唱団ほか
指揮/クリスチャン・ヤルヴィ
舞台演出/トーマス・キームル
その他
大英連邦を構成する四つの国を代表するミュージシャン、若者を加えた合同演奏企画の最後がウェールズの音楽家達。(イングランドは聴き逃しました)
8月6日、日曜日のプロムスですから、声楽を伴う大規模作品が選ばれています。
ウェールズ・ナショナル・ユース管弦楽団は1945年創設ですから、老舗の団体ですね。ここ出身の音楽家たちも世界中で活躍しているそうです。
バーンスタインのミサ。ミサと言っても通常の宗教音楽じゃなく、シアター・ピース。出演者は膨大な数に上りますから、一々クレジットしませんでした。何しろ2つのオケに6つのコーラスという大編成、演出もあって演劇的な要素も重要なポイントでしょう。音だけではなく映像付で見たかったプロムスです。BBCは収録しているはずですから、NHK辺りで出してくれないかな。
私はこの作品を通して聴いたのは初めて。楽譜も持ってませんから(全曲スコアって出てるんでしょうか?)、ただボーッと聴いているだけでしたが、1時間50分集中して楽しめました。
改めてバーンスタインという音楽家の存在の大きさを思います。クラシックとかジャズ(ジャズバンドも出演します)とか、在り来たりのジャンルに分類できない音楽ですね。強いて言えば「バーンスタイン」ということか。
彼は100年後、1000年後にどう評価されているのでしょうか。音楽全体の歴史の中で位置づけると、バーンスタイン前とバーンスタイン後に分けられるのかも。私には何とも言えません。
演奏も圧巻でした。これだけ大掛かりな作品を纏めたクリスチャンの腕には舌を巻きます。このままCD化しても良い水準だと思いますが、ヤルヴィは既にこれを録音しているそうですね。知らなかった。
パパ・ヤルヴィがマエストロ・サロンで、人気があるのはN響の首席になった兄貴だけど、本当に才能があるのは弟の方だ、って言ってましたが、これを聴くと納得ですな。
アルバートホールの反応も物凄いもので、これまでのプロムスでも最大級の沸き方でした。放送は途中で終わってしまいますが、何時まで続いたんでしょうね、あの大喝采。
ネットの音質も最高クラスで、大編成ながら隅々までクリアに聴こえるということ、作品の良さ、演奏の良さがあってのことでしょう。
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。