グラインドボーンの「フィガロの結婚」
プロムスの中継、昨日は余り馴染の無いプログラムだったのでパス。先ほど8月28日の公演を聴きました。と言っても本来なら映像付で見たかったですね。
グラインドボーンからの出張公演、セミステージによるフィガロです。
≪Prom 60≫
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲(セミステージ上演)
管弦楽/オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトンメント
指揮/ロビン・ティッチアーティ
フィガロ/ヴィート・プリアンテ
スザンナ/リディア・トイシャー
伯爵夫人/サリー・マシューズ
アルマヴィーヴァ伯爵/オーダン・アイヴァーセン
ケルビーノ/イザベル・レナード
ドン・バジリオ/アラン・オーク
バルトロ/アンドリュー・ショア
マルチェリーナ/アン・マレー
バルバリーナ/セーラ・シェーファー
ドン・クルツィオ/コーリン・ジャドソン
その他
合唱/グラインドボーン音楽祭合唱団
演出/マイケル・グランデージ
オケは古楽器の団体ですから私は苦手なのですが、フィガロは特別。
個人的には全てのオペラから一つ選べと言われたら間違いなく「フィガロ」と答えますから、スタイルは問いません。モーツァルト、凄過ぎでしょう。
私はもう第2幕からダメで、涙腺を刺激されます。音だけで聴いていても終わりの方はウルウルしちゃうというだらしなさ。
今年のグラインドボーンの目玉で、日本でもツアーがあったみたい。オンデマンドで見れるようですが、知識のある方はどうぞ。
実際に舞台で上演してきただけにレヴェルは相当に高いですね。第2幕と第3幕の間に休憩があり、プロムス・ライヴでも2回に分けて聴けますから便利でした。
音だけで気が付いたことを数点。
第2幕の14番、ケルビーノが窓から脱出する二重唱は良くあるカットも無く、オリジナル通りに歌われています。
第3幕は第18番と第19番、フィガロの素性が判明する3重唱と伯爵夫人のアリア「Dove sono」を入れ替えていました。また幕の最後のオケによる後奏を何小節か膨らませて引き伸ばしていました。
共に演出の関係での処置でしょうが、最後の引き伸ばしにはチョッとビックリ。
第3幕と第4幕はほとんど続けて演奏され、恰も一つの幕のような演出。24番のマルチェリーナのアリア、続く25番のバジリオのアリアは慣例通りカットされます。
客席からの笑いが絶えない公演で、ヤッパリ現地で見たいですね。新演出だそうですから、来年もグラインドボーンに掛かるでしょう。行くしかないかな?
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