グッドウッド初日
初日のパターンレースは三つ。ゴードン・ステークス(GⅢ)が一番注目されるでしょうか。
これは3歳のみの1マイル4ハロン、要するにダービーと同じ距離です。しかしゴードンは伝統的に秋のセントレジャーへのステップレースという性格があります。セントレジャーへ向けるローテーションは、
ゴードン→グレート・ヴォルティジュール(ヨーク競馬場)→セントレジャー(ドンカスター競馬場)というもの。
今年はオブライエン厩舎のイエローストーン Yellowstone が勝ちました。頭差で2着はアカリーム Aqaleem 。人気サイドの一騎打ちでした。
イエローストーンは血統から見てセントレジャー向きではありませんね(ロック・オブ・ジブラルタール産駒)。オブライエンはそうは考えていないようですが、馬主サイドと騎手はレジャー馬ではない、と断言しています。むしろ2着のアカリームはダービー3着以来でしたから、こちらはセントレジャーを目指すでしょう。
このレース、まだ映像は見ていませんが、ムルタ(読みにくいスペルですが、実況などを聞いていると、こう読むようです)騎手のマジックが光っていたとか。
7ハロンのベットフェアー・カップ(GⅡ)は比較的新しい重賞でしょうか、チョッと耳慣れないですね。イギリスには7ハロン(約1400メートル)のスペシャリストという馬が時々いて、昨日勝ったのもそうした1頭、タリク Tariq でした。ロイヤル・アスコットでも7ハロンのジャージー・ステークスで見事に追い込んだ馬で、ベットフェアーも追い込んだようですね。2着は、より短距離で走ってきたアセット Asset 、これも人気馬同士で決着しています。
もう一つは2歳の5ハロン戦モールコム・ステークス(GⅢ)。二つ前のゴードンでマジックを使ったムルタ騎乗のフリーティング・スピリット Fleeting Spirit という馬が勝っています。これで2戦2勝、2歳馬の勢力地図はまだまだわかりません。
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