2013グローリアス・グッドウッド初日
今週は7月から8月に流れ込む週、ということでグッドウッド競馬場最大の開催となる「グローリアス・グッドウッド」が始まりました。
当欄も毎年恒例の夏休みを計画していますので、レース後のレポートできるのは最初の二日間だけになりそう。木曜日から土曜日までの三日分については、東京に戻ってからの事後報告となりますので悪しからず。
フォトアルバムを見ると初日は雨風共に強く、開催名物のパナマ帽には相応しくない天候だったようです。馬場も good to soft とこれまでの固い馬場からは一転していました。
初日のG戦は2鞍、最初のモールコム・ステークス Molecomb S (GⅢ、2歳、5ハロン)は1頭が取り消して8頭立て。前走ロイヤル・アスコットのリステッド戦(ウインザー・キャッスル・ステークス)で2着したサプリカント Supplicant が11対4の1番人気。
しかしサプリカントはスタートが余り良くなく、リズムに乗り切れず5着敗退。スリーパー・キング Sleeper King とマジェスティック・アレクサンダー Majestic Alexander の逃げを追走した4番人気(8対1、3頭が並ぶ)ブラウン・シュガー Brown Sugar が抜け、同厩で2番人気(7対2)アンティシペイテッド Anticipated の追い込みを首差抑えて優勝。2歳戦に強いリチャード・ハノン厩舎のワン・ツー・フィニッシュとなりました。1馬身4分の1差で、去年のこのレースをバングル・インタージャングル Bungle Interjungle で制したシャノン/ハーレー・コンビのアンビアンス Ambiance が3着。
勝馬に騎乗していたのはパット・ダブス、2着には主戦騎手リチャード・ヒューズが騎乗していましたから、陣営としては複雑な上位独占でした。オーナーであるド・ラ・ウォー・レーシングの代表は、“所有馬は多いが、我々にとってし初めてのG戦勝ち”と嬉しそう。2戦目にソールズベリーの6ハロン戦を逃げ切って初勝利を挙げ、前走ジュライ・ステークス(GⅡ)に挑みましたが11頭立て10着と跳ね返されています。5ハロンから6ハロンを得意とするタイプでしょうか。
もう一鞍はレノックス・ステークス Lennox S (GⅡ、3歳上、7ハロン)。馬場の急変もあって2頭が取り消し、10頭立て。出走馬中2頭の3歳馬の1頭、前走この距離のジャージー・ステークス(GⅡ)4着のガースウッド Garswood が9対4の1番人気。
人気薄(20対1、7番人気)ブーム・アンド・バスト Boom And Bust が逃げ、ガースウッドは後方待機組。直線では大外に持ち出し、漸くリズムに乗ると鋭い末脚を繰り出し、同時に追い込むシーズン初戦のカスパー・ネッチャー Casper Netscher を首差抑えて見事人気に応えました。1馬身差で内ラチ沿いを粘ったブーム・アンド・バストが3着。
リチャード・ファヘイ厩舎、オーナーはチーヴリー・パーク・スタッドで、騎乗したライアン・ムーアは、“馬に若さがあるが、未だ未だ伸びる馬。”と今後の活躍に太鼓判を押しました。シーズン初戦にギニーのトライアルの一つであるフリー・ハンデキャップに勝った馬で、2000ギニーは期待外れの7着。前走ロイヤル・アスコットで能力の片鱗を見せ、目標はフォレ賞(GⅠ)になる模様です。
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