シリュス、久々の勝利
昨日の金曜日、フランスのメゾン=ラフィット競馬場でクープ・ド・メゾン=ラフィット La Coup de Maisons-Laffitte (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。
馬場は good to soft 、直線の2000メートルで行われる一戦です。
1頭が取り消して5頭立てでしたが、去年はフランケル Frankel に次いで世界第2位と評価されたシリュス・デ・ゼーグル Cirrus des Aigles が参戦して注目されます。去年あれほどの実績を残した同馬ですが、今年はここまで4戦して勝てず、このGⅢにまでランクを落としての参戦。
今年は全て1番人気での出走でしたが、流石に今回は本命の座を譲り、これまたGⅡとGⅢでここ3戦2着続きのピロート Pilote が13対10の1番人気に支持されていました。シリュス・デ・ゼーグルは屈辱ともとられる2対1の2番人気。
これに目が覚めたのか、クリストフ・スミオン騎乗でスタートから先手を奪ったシリュス・デ・ゼーグル。残り300メートルでスモーキング・サン Smoking Sun に並び掛けられましたが、久し振りに闘争心をむき出しにして抜かせず、最後は後方から伸びたヴァレー・ジェム Valley Jem に2馬身半差を付けて優勝。頭差でスモーキング・サンが3着に粘り、ピロートは4着敗退です。
コリーヌ・バランド=バルブ夫人が管理するシリュス、これが50戦目となる7歳せん馬。勝鞍はGⅠ3勝を含めて17勝目となりました。
今年の戦歴を振り返ると、仕上がりに手間取ってシーズン初戦はサン=クルー大賞典。休養明けもあって5着に終わり、続くキング・ジョージでも4着。ここで格を落としたドーヴィルのゴントー・ビロン賞でも2着と勝てず、前走ドーヴィル大賞典でもまさかの5着敗退。さすがの古豪も競馬に対する情熱を牛なっのかとさえ思われていました。
何とか復活に漕ぎ着けたシリュス・デ・ゼーグル、次走は去年制したドラー賞(今回はこのレース以来の勝鞍)に登場し、最終的には一昨年勝って去年2着(フランケルの)したチャンピオン・ステークスを目指すはず。チャンピオンには7対1のオッズが出されています。
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