ロッテルダム・フィル客演

8月22日のプロムスには、オランダからロッテルダム・フィルが客演しています。
音楽監督のネゼ=セガンはカナダ人、ドイツのワーグナー歌曲集を歌うのはイタリアのカリスマ・ソプラノ、これを挟む2曲はロシアを代表する名曲と、真にインターナショナルなコンサートでした。

≪Prom 53≫
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ワーグナー/ヴェーゼンドンク歌曲集
     ~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第5番
 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮/ヤニック・ネゼ=セガン
 アンナ・カトリーナ・アントナッチ(ソプラノ)

どれもスコアが簡単に入手できる作品で、彼方此方調べる必要も無いネット中継でしたね。

ヴェーゼンドンク歌曲集にはヘンツェがオーケストレーションした版もありますが、今回演奏されたのはワーグナー自身がオーケストレーションした第5曲以外はフェリックス・モットルによる管弦楽版。つまりオイレンブルク版スコアを片手に鑑賞すればよろしい。
第3曲で小さなミスがあったのはご愛嬌でしょう。

プロコフィエフのあとで賑やかなアンコールがありましたが、これはショスタコーヴィチの「馬あぶ」組曲から第3曲のフォーク・フェスティヴァル。これはポケット・スコアを見ながらという訳には行きません。
このあとプロムスは明日、明後日とショスタコーヴィチの交響曲が続きますから、ロッテルダムとしてはバトン・タッチの役割を果たしたというところでしょうか。

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