4月5日のアメリカ競馬(1)

入院中に行われていたアメリカ競馬のレポート、今までの様に一気に書くのは疲れますので、何回かに分けて報告して行きます。従って速報性は全くありません。
先の土曜日はアケダクトとサンタ・アニタで重要なクラシック・トライアルが組まれていましたが、先ずはキーンランドとオークローン・パークから2つのオークス・トライアルを取り上げましょう。

最初はオークローン・パーク競馬場のファンタジー・ステークス Fantasy S (GⅢ、3歳牝、8.5ハロン)。かつてはGⅠだった一戦ですが、今年のオークローン・パークの3歳牝馬レヴェルは余り高くないように見えます。fast の馬場に8頭立て、前走ハネービー・ステークス(GⅢ)では追い上げて3着惜敗だったプリーズ・エクスプレイン Please Explaine が5対2の1番人気。
レースは1枠から出た2番人気(3対1)のシュガー・ショック Sugar Shock が逃げ、これを伏兵(13対1、6番人気)キス・ムーン Kiss Moon が突く展開。プリーズ・エクスプレインは後方からの追い込みに掛けましたが、今回は末脚不発、7着に敗退。結局は前に行った2頭で決まり、シュガー・ショックがキス・ムーンを半馬身抑えての逃げ切り勝ち。3馬身半差でユーフロシニー Euphrosyne が3着でした。
ダグ・アンダーソン厩舎、チャニング・ヒル騎乗のシュガー・ショックは、3月8日のハネービーでは先頭でゴールしながらも急に外に斜行したため、ユーフロシニーの2着に降着していた馬。結果的には前走の雪辱を果たし、本命馬との着順も守ったことになります。

そしてキーンランド競馬場のアシュランド・ステークス Ashland S (GⅠ、3歳牝、8.5ハロン)。ケンタッキー・オークスに向け、勝馬には100ポイントが与えられます。こちらはポリトラック・コースで、13頭の多頭数。頭数が多くとも有力馬は絞られるメンバー、ミス・グリロ・ステークス(芝GⅢ)に勝ち、BCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(芝GⅠ)2着の実力馬テスタ・ロッシ Testa Rossi が8対5の1番人気。
レースは共に伏兵で最内枠のイスタンフォード Istanford と最外枠のレシスティヴィティー Resistivity の逃げ。先行馬たちは力無く後退し、後方待機組が一気に差を詰めると、最後は先に抜け出した10番手に付けていた2番人気(7対2)のロザリンド Rosalind を最後方から追い上げる4番人気(6対1)のルーム・サーヴィス Room Service が外から迫る大接戦。長い写真判定の結果、2頭の同着で決着しました。7馬身差が付いて3番人気(5対1)サンキュー・マリールー Thank You Marylou が3着、テスタ・ロッシも4着。人気上位が1着から4着を占めています。
ウェイン・カタラーノ厩舎、シャウン・ブリッジモハーン騎乗のルーム・サーヴィスは、前走ガルフストリームのヒアカムズザブライド・ステークス(芝GⅢ)に続きG戦は2勝目。一方ケネス・マクピーク厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のロザリンドは、アルキビエイズ・ステークス(GⅠ)2着、BCジュヴェナイル・フィリーズ(GⅠ)も3着、これがステークス初勝利となります。

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