プロムスのベルリン・フィル(1)
今年のプロムスも愈々第4コーナーを回った当たり、夏の祭典はウィーン・フィルかベルリン・フィルが登場して最高のヤマ場を迎えますが、今年はベルリン。チケットも早々と完売しいたようです。
英国では海外オケの公演は一都市2公演。国内産業保護のための関税障壁のようなものですが、これは現在でも有効なのでしょうか。詳しいことは知りませんが、今年のベルリン・フィルも全くタイプの違う2公演が組まれました。その1回目。
9月5日 ≪Prom 64≫
ラフマニノフ/交響的舞曲
~休憩~
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」全曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮/サー・サイモン・ラトル Sir Simon Rattle
見ての通りロシアの名曲2本立て。どちらも舞曲、バレエと踊りに関する大曲が並びました。前半のラフマニノフは同コンビがワーナーに録音したものがNMLでも聴くことが出来ますね。
私のライヴ経験では、曲の最後は2通りの解釈があります。一つはタムタムをレッセ・ビブレと鳴り止むまで引っ張るもの。もう一つは直ぐに止めて一気に終了するもの。前者は広上が採り、後者はラザレフが採用していました。ラトルは広上方式での演奏。
後半のストラヴィンスキーは1910年の全曲版。ラトルはバーミンガム時代に全曲盤を録音していたと記憶しますが、ベルリンとの録音もあるのでしょうか。
当然ながらアンコールもあって、プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」の間奏曲。ラトルとベルリンはこのオペラを最近演奏してきているようです。
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